局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

許容度の低い世は生き辛いのよね

2008-02-06 21:09:39 | 様々な思い
私の妹分の昼行灯女から愚痴電話があった。彼女のダウン症の長男K君についての話だった。
リンクした日記に書いたとおり、基本的には人好きで愛想がよくて積極的なダウン症児である。狙ってないユーモアがある。それに困っている人がいると自分のことのように心配してしまう とても心優しい面がある。
ただちょっと調子に乗りすぎるところも見受けられる。

彼がこの所、学校の行き帰りで何度か問題を起こしているそうだ。

彼の家はJRや地下鉄も通っている繁華街にほど近い。
そこを通って帰るとき、通りすがりの人や店の人との小さなトラブルが最近起きてしまっているらしい。

ある店の アルバイトの若い女の子の店員が彼に抱きつかれたと言って、区役所に通報され、学校に事情を説明してほしいという通知が来たそうだ。
その時は 抱きついたかどうかわからないと言った彼。しかし、全然違う時に、彼が母親に語ったことは
「この前ね OO屋のおねえちゃんが自動販売機でジュースを買っていて、後ろから自転車にぶつかられそうになったから ぼくがかばってあげたんだよ」 と言ったそうだ。
私の友人は それが 店員の言う 「抱きつかれた」という事件だったとその時に思い当たったそうだ。 彼は自分が問いただされた時に そのことと結びついていなかったらしい・・・

それ以外でも やはり、ある店舗で店員に注意されて揉め事になり、警察も呼ばれたそうだ。ちょうど彼の事をよく知っている教育関係のNPOの人が通りがかって、彼を引きとってきたらしい。
それも原因はよくわからないが、その警察を呼んだ店員も マニュアル対応しかできないような若い子で 柔軟性がまるでない受け答えしかできないタイプの子だったらしい。
きちんとK君に向き合って話せば 必ずわかる子なのである。

K君を知っている人は彼の優しさに必ず触れている。
近所のおばあちゃんが膝痛で包帯を巻いていると 「おばあちゃん 痛いの? 大丈夫?」と声をかけてくれるらしい。
「お宅のおにいちゃんは優しいねえ 私のことを気に留めてくれるなんておにいちゃんくらいだよ」とおばあちゃんは涙を流して私の友人に言ったそうだ。

この前の雪の日、駅の近くで滑って転んだ人に 駆け寄って言って 「大丈夫ですか?」と声をかけるのもK君である。
いつも朝は父親と出かけるそうだけど、この日は別れ際に 「Kも道がすべるから気をつけて行けよ」と声をかけたら 大声で「オマエもな」と返されて恥ずかしかったとも言っていたが・・・(笑)

要するに悪気はないのである。
ただ、人とかかわるのが大好きで積極的すぎるから何かと誤解を受けるのである。
またダウン症特有の風貌としゃがれ声がそれを助長してしまう。

K君もそういった事件が起こって 私の友人や先生に怒られるたびに落ち込みはするらしいが、元々の性格は変わらないし、人とかかわるのはやめようとしない(ある意味懲りない)

友人とも話したのだが、最近の風潮として、異質なもの(健常児ではないといった意味でのですが)に対しての許容度がものすごく小さくなっているのではないかと思う。
特に若い子にそういった傾向が多い。
ちょっと観察して、ちょっと考えれば K君のような子供が本当に害を為すのかはわかると思うのに。
マニュアル対応ができない相手になると すぐに手におえないと思い 警察沙汰になってしまうのだろうか?
また、最近 子供を狙った痛ましい事件などが起こっていたことから 声をかけられたら無視するように 逃げるようにとかと言う教育を小さい頃から受けていたことからの反応なのだろうか・・・

言ってしまえば ダウン症児は世の中の弱者と言えば弱者である。しかし、みじんも悪意のない弱者である。
そんな彼らが排斥されてしまう世の中、なんだかどんどん世知辛く いや~な方向に向かっているような気がする。

コメント (2)
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プリンタ設置

2008-02-05 23:12:12 | 日々の生活
息子の卒論をプリントアウトしているまさに真っ最中に壊れてしまった我が家のプリンター

昨日その代替機がH*より送られてきた。休日をはさんで営業日3日で対応と言うとおり なかなか迅速対応である。
値段も11400円+送料1000円とリーズナブルである。

それに4年もたつとなかなか進歩している。(当たり前だけど)
まずは ルーターに繋ぐと家にあるすべてのパソコン(と言っても3台ですが)から無線で印刷ができるのがよい。今までは二階で作業しているといちいちノートパソコンを1階にもってきてUSBケーブルで繋いで印刷する といったわずらわしい箏をしていたが、それがなくなった。
それにともない 今まで電話とパソコンを繋いでいた居間の壁を這っていたコードがなくなってすっきりした。

ファックスも何十枚か紙送りで送れる様になった(今更ですが・・・いままでは手差しで一枚ごとに送っていた)

こういう機械ものって壊れないとなかなか買い換える気にならないから いいきっかけになった。

もっとも息子は先代プリンタが壊れたときに
「俺を卒業させないという意志を持つ邪悪な力が働いている!」と言っていましたがw。
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帯結び~モデルは息子

2008-02-04 23:36:26 | 着る
二年ぶりだろうか? 東京の積雪にはびっくりした。



今日は よりによって着物の会の日だった。
何もなければサボりたいところだが、今日は年に一度の帯結びの発表で、私が先輩諸姉の前で帯結びのデモンストレーションを披露する日にあたっていた。

サボるわけにはいかない。

それも発表する帯結びは 「千鳥」という ちょっと形作るのは難しい帯結びである。
先々週練習はしてマスターしたつもりだが もう一度やらないと不安が残る。

誰かをモデルにして練習したかった昨夜の私。
残念ながら 娘は不在だった。
卒論も終わり、ヒマそうな息子を発見・・・

「ちょっと身体貸してくれない?」
「なんだよ また 帯結びの練習台かよ~~」←経験ありw
「その通り 20分でいいから立っててくれない?」
「めんどくせえなあ 早く終わらせてくれよな」



洋服の上に伊達締めと帯板をつけて結ぶ。 息子は細身なので帯の長さがちょうどいい。 メタボ夫だと帯の長さが足りないのよねw



飽きている(笑)↑

そして今朝、家の周りの凍結道路に 草履の足元がすべりそうになりながらも着物の会に行った。

朝、ナレーションの人と帯結びのデモンストレーションの打ち合わせをしつつ モデルの友人にもう一度結んでみる。
昨日の特訓の甲斐あってスムーズにできた。
舞台に立っての師範も無事終了。

ちなみに私が今日結んでもらったのはこんな感じでした。



ちなみに これは名古屋帯で結ぶ帯結びです。
ぺったりと熨斗のような結び方なので崩れにくく、背もたれなどにも寄りかかれるので観劇なんかにも向いているらしい。 華やか、可愛らしいというよりは 粋な帯結びだそうだ。


20歳すぎて かあちゃんの趣味に付き合って 帯結びモデルになってくれるなんて、息子よ、協力ありがとう・・・(笑
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オペラで鳥肌

2008-02-03 20:42:31 | 見る(映画 劇場 美術館など)
昨日はマリインスキーオペラ イーゴリ公を見に行った。

 (HPより転載)



公演前のNHKホール。今日も良い席でした。

ルーシ(南ロシヤ-現在のウクライナ)領主イーゴリ侯は、 近隣のロシア領土に攻め入って略奪を繰り返していたポーロヴェツ人に対し、故郷を守り武運を立てるために遠征を計画する出陣間際に、不吉な前兆である日蝕が起き、 妻のヤロスラーヴィナに引き止められるがイーゴリの決意は固く、そのまま出陣する。
しかしポロヴェッツ人の長、コンチャーク汗との戦いに敗れ、イーゴは息子のウラジーミルとともに囚われの身となる。

その陣営では、ウラジーミルとコンチャークの娘コンチャコーヴナが恋仲になり、 将来を誓い合う。
イーゴリ達を捕らえているポーロヴェツ人の長、コンチャークは イーゴリ親子を寛大にもてなしている。そして自分たちに組することを願うがイーゴリに拒否される。しかし、そのイーゴリの豪胆さや武人としての心に打たれ 奴隷達に歌舞を披露させる(だったん人の踊り)。

留守を守るイーゴリの妻ヤロスラーヴナは、 夫と惨敗した戦に思いを馳せ嘆きの歌を歌う。
その上に貴族たちから、ポロヴェッツ人が攻め込んできた知らせを受け取り、街に火の手があがるが見える中に 戻ってきたイーゴリ公が登場し、人々はそれを歓迎する。

(いい加減にまとめたあらすじ)



有名なだったん人の踊り。迫力のある音楽とさすがバレエでも有名なマリインスキー劇団。ソリストも群舞も圧巻だった。

コンチャーク汗の娘(アルト)とイーゴリ公の息子(テノール)の困難な恋を嘆く絡みもすごくよかった。

私が一番感動したのは 最後の場面での貴族たちの合唱だった。
安定した男声合唱に ヤロスラーヴナのソプラノが絡み盛り上がっていく、鳥肌がたつくらいのインパクトが最初に訪れ、その後耳から入ってくるその響きが全身に染み入っていつまでも聞いていたい気持ちにさせられた。

ああ~ 心の贅沢。



今日もありがたいことにご招待だったのだけど、これってS席は5万円でした。
自腹じゃとても行けやしない。観客もやたら年齢層が高かった。若い子はなかなか来れないだろう。
でも、若い柔らかい感受性のうちにこういう本物って触れて欲しいし、私も自分の子どもたちにも見せたいなあと思う。

日本のオペラチケットって高いよね。
連れはパリとウイーンに留学経験を持つ友人たちだったけど、パリオペラ座のいい席だってせいぜい1万5千円くらいだったって言っていた。
日本公演ってぼったくられてないでしょうか?

チケットがもっと安くなって、もっと本場のオペラが身近なものになって欲しいけどなあ(ってタダで行かせてもらって文句言うのもナンですが・・・)

コメント (4)
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プリンターは逝き、私は復活する

2008-02-01 22:15:08 | 食べる
昨日の話である。

息子の卒論提出が2月1日。その日までに本人が提出しないと何があろうと卒業できないというシビアな日を次の日に控え、最終原稿をあとは印刷するばかりという息子だった。
私はまだ風邪が治りきっていなくて、同じ部屋にいたのだが、ヒマであった。
で、
「ねえ 犬の散歩いっておいでよ 私寒くて行けないから、その間に印刷しておいてあげるから」と交換条件を出した。
息子には異存なく3日ぶりの散歩と喜んでいる犬と出て行った。
プリンターを横目で新聞を読みつつ 楽ちんと思って印刷していた私。

すると・・・ 紙詰まり・・・ 復旧作業後にスタートボタンを押したら、バリバリ がちがちという今まで聞いたことのない音がする・・・・

イヤな予感がしていったん電源を落とし、パソコンも再起動してもう一度やってみたら 今度はプリンターのモニター場面が砂時計になったまま変化しない。色々やってみたけどできないので H*のサポートセンターにに電話する。幸いすぐ繋がって、色々教えてもらう。一度復旧したらまた異音がしてその後ダウン。
サポートのお兄ちゃん 「もうこれは故障ですね」
「故障ですか・・・ 修理はどうすれば?」
「その機種だともう修理できないですね(2003年11月購入の多機能機)代替機種を12000円でお届けすることになります」

買って四年のプリンターって修理できないんですか・・・ もったいない時代だなあ と感慨にふける暇もなく当面卒論である。
犬と一緒に帰ってきた息子もあせっている。
一旦ヤマダ電気に行って見たが 我が家が必要としているFAXまで備えた多機能プリンターって言うのは売っていなかった。H*の場合やはりマイナーでキヤ*ンあたりにしたかったのだがその機能を備えた機種は作ってやしない・・・
便利なんですけどね Faxまで一つの機械で対応できると。

諦めて家に帰ってH*の代替機を購入することにした。
卒論は友人に頼み込み印刷してもらうことにした。(本Oちゃん 忙しいのにすんませんでした)

こうしてバタバタの顛末を経て、息子の卒論(70ページあまりだけど)は無事完成し、昨日のうちに出すことができた。
彼なりに多くの文献を読み、実地調査も行き、色々な立場の人からのヒアリングなどから彼なりにまとめた文章、結構よくできていた(親バカで~す)
これで卒業決定、長らく払い続けてきた学費も息子の分は終わりである(これは嬉しいな、まだ金食い娘が一人いるが)


そして、この夜。最近のおいしんぼ仲間のFさんがおいしい韓国料理に連れて行ってくれるという日である。
なぜか 息子も一緒、、、 そしてなぜか息子の彼女 M子も一緒w 娘はバイトで行けず後でさんざん口惜しがっていた。

場所は新大久保。

新大久保コリアンタウンといえばですね。以前行ってひどい目にあったことを書きましたが・・・ 今日はなんたって 食の伝道師 絶対にはずれのないFさんのナビゲーターつきである。

新宿の歌舞伎町を抜けて キャバクラなどいっぱい入った怪しいビルの一角に、そのお店はあった。決して おしゃれでもきれいでもない店構えだったが



まあ この日食べたすべてのもののおいしかったこと!



サムギョプサル? ちょっとカリカリするくらいに焼き上げて焼いたキムチと一緒にエゴマの葉に辛いたれと白髪ネギのごま油風味のものやにんにくのスライスなどと一緒に巻き込み食べる。



この韓国風フライドチキンに甘辛タレをまぶしてあるのも(名前は忘れたが)病み付きになる味だった。あとケジョン こんなおいしいケジョンはソウルでも食べられなかった。

最初はビール 次にちょっと甘みのある焼酎 仕上げはマッコリ



マッコリは1リットルで出してくる そんなに飲めないよ~~ と言いながら それもおいしくてガバガバいってしまい 息子が もう1リットルと言うのを止めるほどであった。



息子彼女と局 M子はものすごく華奢(40kgあるかないか)のわりによく食べ、良く飲む。あまりしゃべらないけど 出しゃばらず 引っ込みすぎず良い子である。ほぼ四年間息子と離れず付き合ってきた様子、このままゴールインするんだろうか? まあ私は口を出すつもりはないけど。



息子とFさん 女の子しかいないFさんは男の子ってのが珍しいようだ。いいなあ いいなあ 息子が欲しいと散々言っていた。たまには貸し出します。



帰りは新大久保の方に出て 韓国のスーパーに寄った。さきほどの店で娘にチキンを包んでもらっていたが、他にも色々お土産や食材を買い込んだ。

この日 食べ始める前はまで時折 咳き込んでいたが、アルコール、肉、にんにく、生姜、唐辛子類が風邪のウイルスに拮抗してくれたのだろうか? 食べ終わるころには咳は収まり、顔色はよく なんだか完全復活といった体調になっていた。

今朝も風邪引き中はガサガサしていた皮膚もなんとなくツヤが復活。
我ながら単純な身体である。
おいしいもの食べて飲めば治るってことなのよね。
コメント (4)
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