撫で見ればギプスの中で細る脚ゆびで探れば垢はよじれる
よろけてもたたらを踏めぬ杖の身は一歩一歩とただ運ぶのみ
街灯に惑う蛾の影見つめつつ深夜の窓辺眠れぬ我は
風呂恋しギプスの中をまさぐれば垢は積りてひび割れ剥がる
撫で見ればギプスの中で細る脚ゆびで探れば垢はよじれる
よろけてもたたらを踏めぬ杖の身は一歩一歩とただ運ぶのみ
街灯に惑う蛾の影見つめつつ深夜の窓辺眠れぬ我は
風呂恋しギプスの中をまさぐれば垢は積りてひび割れ剥がる