トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

危機は速攻でやって来る…

2025-02-25 | 小人閑居して憮然

 吐水量の測定に行ってきた。二次大寒波席巻中ではフイールドの最高気温は7℃程度で風もあるから肩の冷えを考えるとどうしても足踏みしてしまう。窓越しに空を見上げれば晴天・快晴・日本晴れなのにである。10時半を回った頃、暇つぶしの吐水量測定とニホンアカガエル卵塊数を把握したくて出かけたのだった。上着は作業用の物でなく綿入りの防寒着である。姥捨て山吐水口で吐水量を測定する前に直ぐ減水が進んでいる事を理解できた。前回の測定は13日で16ℓ/分だったのがこの日22日は13ℓ/分に落ちていたのだった。たかだか毎分3ℓ減と思う莫れ、1時間では180ℓ、24時間では4300ℓも減水しているのである。例えれば毎時間風呂桶1杯分減水してしまった事と言えるだろう。

13日毎分16ℓ ➡  22日毎分13ℓ 測定せずとも減水は明らかだ

 その減水の影響はさっそく泥水池最下流の4と5の池に現れて来た。泥水池5には注ぎ込む水が消え、泥水池4はわずかながら入ってくるのが見えるものの減水量は明らかだ。現状では泥水池1からトンボ池に分水している取水升に水位が下がり送水できておらず、トンボ池の卵塊を守るために泥水池2への堰の漏水を止めれば泥水池2,3,4,5は干あがってしまいかねない水量になったのである。さーて困った・・・結果は予測できない荒療治するしかないかあ。自棄の病んぱち、どうするか、どうしよう…⁉。あちらを立てればこちらが立たず。

 ハムレットなら「それが問題だ・・・」の場面だろうがそれはたかだか本人だけの問題でしかないが水域にはニホンアカガエルの卵塊が120あり、春を待つヤゴの数は想定できないのだ。せめてカエルは上陸まで育てたい、トンボは空中へ飛翔させたいが無理になってきた。三橋美智也の歌「男涙の子守歌」に挟みこまれた詩吟に「斯身飢ゆれば斯児育たず 此児棄てざれば斯身飢ゆ 捨つるが是か捨てざるが非か 人間の恩愛斯心に迷ふ」、そんな想いである。ナンチャッテ・・・。