一月に苦労して取水堰上端面を掘り当てたのだが常時取水升の維持管理を行える状態にするには「とても無理」な状況だと理解し「断水已む無し」と腹に落としたのだが2月中旬に担当課の職員二名が見えて堰の確認を行った。1月の時点で孤爺は断念したので「伏流水だけでも…」と流路を掘削した溝に誘導した結果、掘り下げた部分は砂礫の流入で埋まっていたので待ち合わせ時間より早めに到着して再度の掘り下げをし確認し易い様にしておく。
時間通りに担当者2名が到着したのだがスコップやツルハシを携行していた。孤爺が掘った範囲では堰の上端面が露出はしてはおらず溜り水もあるので再度の拡幅と掘り下げを担当者が行った。孤爺はそれに合わせて排水路の掘り下げと水勾配の確保のために更に排水路を延長し、掘り上った砂礫の山を崩して放り上げ易いように補助作業に廻る。まあ、働き盛りの課員が二人では孤爺の出力など無いに等しく、肛門様のようにそこにあるだけ、いいえ、黄門様のようにそこにいるだけであった。今回、底面を広げ堰の上端面を露わにし撮影し帰って行ったけれど「今後の復旧作業に予算が出る事は無い」との話で、そもそも農業用水としての設備なので部農会が使用を断念した以上は行政からの予算処置は無い、と言うのが理由だった。
そうなると今回来たのは「何のため⁉」とも思うけれど、まさか課員が長い日時を出張って取水復旧の作業を行うとも思えず、やはり先々の見通しは無いと言える。いかに孤爺が黄門様で助さん格さんが揃った舞台であっても「葵の御紋付き印籠」がある訳も無し、めでたしめでたしとはいきそうも無い。