水キムチはあえなく失敗。「誠に遺憾!」で済ますほど純情ではないしシラを切り通すほどの度胸も無く遁走し緊急入院する足の速さも無い散々無い拍子の小生では廃棄も許されずキムチの素を購入し小松菜とニラのキムチに変貌させる画策をしたのだった。二日後の食べ頃、試食してみれば確かにキムチなのだが頭皮から発汗する程辛いのだった。辛さそのものはキムチとしては普通なのだろうが材料700gに対して1袋1kg分のキムチの素を使ったのだから辛さがあって当然だった。そこでつらつら考えた。前の晩に五分刈にしたから頭部はテカテカなのだがツラツラもしていたかもしれない。それはともかく辛くて汗をかくようでは「野菜たっぷり食べる」という前提が失われる。で、出した結論は「郷里の生糀」が冷蔵庫にあるからこれを投じて辛さを押さえると言う判断だった。
400gの生糀から100gだけ入れて翌朝試食する。生糀とは言え「活性化」させなかった結果、固さが残っていて食感が好みで無いのだった。やはり融合する様な状態にしたいけれど混ぜ合わせた以上は無理なので更に追い材をすることにして納豆とヨーグルトを投入した。これで辛みも抑えられるし食べやすく栄養価の高い発酵食品になってくれるだろう。納豆菌と乳酸菌の複合発酵は津軽の郷土食品「ごど」に代表されるけれどまあ、その模倣でインスタントの「ごどもどき」でもある。表現の正確性を期すれば「キムチもどきゴドもどき」なのだが実態は小生しか見ていないし食べていないからどうとでも表現可能だ。
この構成は既に試して試食品も食べ終えているけれど後輩の栄養士にレシピを伝えて成分分析したいと相談したところ「ヒエー、何にも言えない」とメールの返事があったきりである。一般的に申せばこんな構成と言うべきか混合物など食品とは思われないくらい耄碌していても判断はつくのだが、それを完食する日常とはやっぱり耄碌しているんかいな・・・。だーれも教えてくれないと世の不親切を恨んだら、何のことは無い姥捨て山の孤老が実態・実生活ゆえなのだを実感してしまった。でもでもこれが美味しいんだぁ~旨いんだぁ~。微塵にして湯豆腐に載っければ更に美味しい「エッ!品」が出来そう・・・。
夢は儚く破れても くじけちゃいけない まずご飯 発奮オーライ 明るく明かるく食べるのよ~。ごめんねローズちゃん…