トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヘキサ・スフェリコンの薄板造り

2024-12-20 | 何よりの楽しみ

 孤爺こそ閑居すれば不全を成すのだった。腕が上がらないのに蟄居閉門・自宅謹慎の身では人生の残り時間は少ないにも関わらず動きが取れず暇な時間が否応なく長く感じるのであった。そうなると十八番の「ビビビッ」と降臨は止むことなく「ヘキサ・スフェリコンの薄板造り」はどうすれば良いのか頭から抜けない。まあ、何時も記している事なのだが脅迫工作症はこういう時点で頻発するのである。今回も「ヤレヤレ完了した」と幾何回転体を眺めていたら「まだ試作してないタイプがある」と気が付いてしまった。六角形の中板を入れたタイプをまじまじと真面目に眺め、つらつら考えて「何とかできそうだ」と結論付けたのが夕食前だった。薄板は供物のお線香容器が桐薄材の箱で使いそうだから枠だけ外して利用する。一般的にはバルサ板が入手しやすいのだろうけれど敢て購入する事も無いのだ。

 製図は既に製作した中板タイプと同じ寸法なので面倒がない。しかし夕食後では縁台作業をする訳にもいかず玄関で糸のこ盤に掃除機のホースを接続し集塵機として使った。板上に溜まる切粉で切断線が見えなくなるのを防ぐためにエアーで吹き飛ばされるので集塵機も100%の回収率とは言えないけれど何もないより屋内への粉塵は減少した。夜鍋仕事で1個の試作品を作ったのだが不要な部分を切断する位置を間違えて転がらなかったし、その前に組み付ける溝の位置も間違えて二度手間となったのである。まあ、製図設計は全て小生の勘と妄想で成り立っているから実質はこういう事も豊かなのであった。

 仕方なく二個目の円盤を切り出して組みつけた。瞬間接着剤で仮り付けしておき、ボンドを全ての合わせ目に塗って一晩置いた。翌朝、朝食前から既に出来上がっている中板タイプとムクタイプを眺めつつ「切り取る部分は何処だろう⁉」とにらめっこである。判ってもまだ朝が早くお日さまも当たらない。「待てない性格」の孤爺としては4リットルの焼酎ボトルの底を切り取り、口には掃除機からの蛇腹ホースをつないでサンダーの粉塵を吸い込ませるように仕掛けを用意して食卓でサンダーを使い不要な部分を削ったのであった。室内に粉塵が舞わない、とはならなかったものの、この簡易集塵機でリビングでサンダーを使えたのであった。サンダーも一般的な高速回転するタイプではなく刃物研磨用の低速回転の物であったればこそ、室内で使えるのである。

 転がしてみればやはり気難しい。スタートの位置を何処にするかで動きに大きく差が出るのだった。また桐薄板なので軽くて運動エネルギーを溜めて置けないし中央部に菱形の中子が入っているから空気を孕んで抵抗になる。まあ、タイプを違えて製作すれば新たな課題が出てくるのは当たり前だの苦労かあ・・・。そこでアイデア降臨した。「団扇で扇いで動かせばよいし、これで競争して遊べる」てなもんや三度笠。

 だからと言って幾つも作る気にもなれず「アイデアが結実」したので満足満足、執着地獄からようやく解放されたのだが、10:00と思っていた鍼治療が9:00だと気が付いた時には既に遅し。無断欠席で一回分徴収されてしまう馬鹿をやらかしたのである。理由は簡単だった。暦に記入しておいた9:00の数字に目立つように赤い〇シールを貼ったのだがシールが9の頭を隠してしまった。歳は取りたくないもんだ・・・。あーあ、鍼治療が一週間先に延びてしまった。泣きたいのに腕で目を覆えないので泣けれない、因果である。

     

 写真はどれもヘキサ・スフェリコンである。上から骨組みに近いタイプで右側が今回作った薄板タイプ。下のボール状の物がムクのタイプだ。どれも同じ方向を向かせているがタイプにより同じ運動をするものとは思えない感覚がある。気難しいのは似ているけれどやはり転がし易いのは骨格タイプである。むくタイプは傾斜角や摩擦係数、始動方向や与えるエネルギーの大きさが微妙だ。楽しく遊べる素材にはならなかった。こういう事を「無駄な作業」というのであろうが脅迫工作症の小生としては「馬鹿を承知で行う」事が薬になったのだ。


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