絶滅危惧種であるニホンアカガエルの卵塊は3桁、ヤゴで越冬してる希少種はどれほどかは不明だがやはりこのまま干乾びさせるのは忍びない。水源確保のために1月は孤軍奮闘して取水堰まで掘り下げたものの取水升の維持管理が出来る状態にするには孤爺の努力では如何ともし難いと判断したのである。しかし2月の後半になり送水量が半分にまで低下し水域末端部に水が届かなくなる状態を見るとやはり「諦めてはならない!」気持ちになった。孤爺のエネルギー量を越えた作業量であっても戦場では無いし爆撃されている地域でも無い。まあ、作業のやりすぎで斃死したとしても紛争地の兵士や民間人とは異なる。
そこで夜鍋仕事で河床作業の概要図を描いてみた。図を見ている限りでは「何とかできそう」にも思えてくるのである。そこで翌日、最低気温はマイナス1℃で作業時間帯は5~6℃程度と予想したが肩にカイロを貼り付けて出かけた。まずは掘り上げた砂礫を溜める範囲の竹を切り取り作業をし易い環境を整える。掘り上げた砂礫を積み上げる場所に竹が何本も生えていては均すのにも邪魔だし動きも制約される。この徐竹した材で河原の図面に添った位置に置いてみて見当をつけたのだ。ところがどっこいギッチョンチョン、図面の印象とは異なり、やはり取り除かねばならない砂礫は膨大だった。月単位の労力を掛ければ実現可能だろうが水域は既に危機直前で何はなくとも水が欲しいのである。
そこで省力化を図りまずは取水升に水を届けつつ維持管理も行える状態にするに「自然傾斜角」に頼る事にした。これなら掘り出して移動させなければならない砂礫量は半減するからだ。この傾斜角は30度相当で丸太も二本あれば最低限の条件は可能になるだろう。それでも体積換算でほぼ10㎥の砂礫を掘り移動させねばならない。まあ、高齢孤爺の体力気力では限界を憶えるものの「体力気力とも限界!」なんて引退発言は禁句だ。湿布とカイロと保温サポーターの三種の神器を頼りにボソボソといくのだ。最初の図面は没にして省力化に徹する。先日の吐水量測定で危機的水量になっていたので作業終了前に取水升上方に流路を戻して置く。
これで少しでも伏流水が増えて欲しいのだが掘り下げた場所に砂礫が堆積する事になるものの無駄だ!二度手間だ!なんて事は言うだけ無駄な切羽詰まった送水枯渇目前なのである。どうせモテない人生だったし今更、弁天様にモテるはずもないのは合点承知の助であるけれど「溺れる者、藁をもつかむ」とも言うではないか。水飢饉目前なれば鼻水だって役立てたいわい。江の島の弁天様、修学旅行の拝観よしみで配管を役立たせてくださいませ!。