胸高直径一尺程度の立ち枯れ木が小沢の向こうからトレイルに倒れこんでいた。沢に下る肩に当たったところで見事に折れている。
人を直撃していたら間違いなく即死の状況だ。過密と日光不足で林内には弱小木や立ち枯れ木はけっこう存在している。今回のケースは土壌崩壊というより根が腐食して支持力を失ったことによるのが見てとれた。
近いうちに処理をしなければならないが、オイル代だけでなくチェーンソーの交換刃の費用も馬鹿には出来ない。一本購入すると、弱小グループでは年間予算の一割を喰ってしまうのだ。
ただ処理木は資材として活用が出来るから、それは有りがたいと思う。先日、水路の侵食防止と底上げに段差工を施したが、その資材にした丸太には大きなカワニナが幾つも取り付いていた。土嚢とは異なり、このような自然素材には生物の生息が早い。
カワニナの生息に「石灰岩を埋めると良い」と何かで読んだが、石灰岩の変わりにシジミやアサリをセッセと食べて貝殻を水路に戻そうと思っている。蛍の繁殖に寄与出来ると嬉しい。
さて今回の倒木も10メートルはあるから水路になって侵食の始まったトレイルに段差工を施す資材に使う。ただツルハシを使うことを思うといささか気が重い。