『刈り跡が刺繍のごとく連なれり我は緑のお針子なれば』
『掻き集めかいな回せば刈り草の匂いし花は口元にあり』
『刈り入れば草の重なる足元のバッタは飛びてカマキリ覗く』
『林床に這いつくばりて粗朶拾う粗朶山に染む今日の満足』
『 関が汚れりゃ
永田は腐る
腐る田んぼにゃ
米は無し ハァ コリャコリャ』 弥生姉さん
『関の裏こそ入り見れば真黒にぞ不審の高値に袖を振りける』 山寝垢人
『関が先永田は後の水廻り』 小話一詐