トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ようやく安心数

2025-02-14 | 小父のお隣さん

 大寒波が去り温かさが戻った朝になった。最低気温は6℃台で日中は15℃予想も出ており久しぶりにフイールド作業、予定では水源地で導水堤に使う大木の伐採だったのだが風が強くて作業は諦め6日ぶりに水見回りに行く。最大の関心事は「ニホンアカガエルの卵塊数」だった。

 昨季2月7日の記録では「卵塊数124」とある。今期は1月末では零であって例年なら二桁台に達している数値だけれど今期、初めて確認したのは2月3日に1卵のみである。ニュースなどを総合すると「1月末には開花する桜の早咲き種」の開花は例年より10日ほど遅れていると言うのがほとんどだったのでニホンアカガエルの産卵も10日ほどは遅れても「普通」の範囲に入るだろう。そんな希望的観測をしながら水域を確認していった。珍しく二つ池に卵塊があった。産卵が見られるようになった当時は人気の産卵池で、孤爺も意気に感じ産卵場の環境形成にこれ努めたのだが次第に下流域の泥水池やトンボ池に移っていった。

 今回も棚田部や泥水池にそこそこの卵数が見られたけれど筆頭はトンボ池の北側畔である。見事にまとまって産卵してあった。言うまでも無くこの範囲は冬至の頃でも日照が届いていてアズマヒキガエルも好んで産卵しているまあ、産卵好適地なのである。で、この日の卵塊数は61個を数えたのだった。二月の中旬では例年なら産卵は終わっている時期だけれど産卵数を昨年度と比較するともう少しあるのではと期待している。一方では卵塊は小振りの物ばかりで小首をかしげる状態だった。昨年、一昨年と卵塊数は三桁を記録していたから若い個体が増えたのかどうか知る由も無いのだが、今夏までには水域は干あがる見込みで、なんとも複雑・・・。


取水堰掘り出し作業で認知しよう・・・

2025-02-13 | 小人閑居して憮然

 1月4日より痛い肩をかばいつつ痛くて使い難い右腕を騙し騙し使い続けて月末になりようやく取水堰上端面に到達できたのだが、取水升までは砂礫層が150cmある事が明白になった。其処だけ掘り出せば良いと言う物でも無く取水升上下の河床を掘り下げ安定化作業も行わなければならず、この規模になるともう孤爺の人力・尽力では不可能なのであった。そこで目標は「伏流水を出来るだけ長く得られるように」に変更して流路の保全に目標を定めたのである。流路の保全には増水時の蛇行し易い溢流をコントロールしつつ取水堰上を流路が逸れない様に制御せねばならない。導水堤は立枯れの大木を使う予定だけれど大寒波の影響で気温が低く、痛む肩を更に冷やしたくないので足踏み状態だ。

 その間に現在制作中の資料を「生物生産緑地の創出と終焉の概要」と変更して作り直す事にした。その最終ページに「伏流水による送水見込み」をグラフ化し、尚且つ取水堰の埋没状態もイラストで載せた。このイラストはエクセルで作り始めたのだが斜線の描き方が判らず、やむなく手書きで写真に撮って張り付けた。県内東西の横綱と比較した資料も掲載するが、こういう資料を行政担当部署に送ったところで「積読」が関の山、「何とか水源を維持し環境を守ろう」には繋がらないだろう事は骨身に滲みている。まあ、認知しようが覚地しようが最後のあがきでもあろう。


まだ使ってない・・・

2025-02-12 | 感じるままの回り道

 林道に倒れた山桜の大樹、林道終点まで車で入れず道具の搬入に手間がかかるし倒木直前まで運転しても行きか帰りのどちらかはバックになるので痛い右腕でハンドル操作は危なっかしい事この上も無かった。バック走行でのハンドル操作で車の挙動はダイレクト&クイックになりがちだからハンドル操作が遅れれば山側に衝突なら怪我の心配は無いものの沢に転落では大怪我する可能性がある。

 道を塞がれて既に半年が経過したけれど何の動きも無くて、取水堰の掘り出しに通った1月はひやひやし通しだったのだ。しかし一旦、取水堰上端面に到達出来たら「この規模では孤爺の人力・尽力では到底復旧は不可能!」が想いたくも無かった現実的認識になった。そこで取水升の掘り出しは諦め、せめて水流を取水升上に通す事を「水源地の手入れ」として行う事にしたのである。そのためには導水堤代わりに大木を横たえねばならず、まずは伐採し牽引して所定位置に杭で固定する作業を行わねばならない。

 そうなるとチェーンソーやら牽引器やらコンテナ2箱分程度の資材を作業の度に運んでまた片付ける事になる。故にどうしても林道終点まで入りたいのであった。かくして待ちきれず危険を承知で処理したのが先日の事なのだが、その後、大寒波が居座り日中の気温も一桁台では肩の冷えが酷くなる=疼痛増加の原因になる事必至なので山詣は休んでいた。その間、断水になれば姥捨て山の環境は劣化するのは目に見えずとも確実なので「終焉」に向け資料の改定をしていたのである。ここにきてようやく大寒波の緩みが期待できるようだからそろそろ重い腰、痛い肩を上げなければならない。Uターン場所のドン詰まりには脱輪しない様に処理した桜の太枝を横たえておいた。これでツッツモッツ、切り返ししている時の安全装置にはなるだろう。

 画面右上に見える丸太橋、一年前はこの丸太橋下で立ち作業が出来ていたのだ。沢の河原幅も2倍以上に広がって、度重なる集中豪雨による砂礫の流出の膨大さがはっきり判る景観になっている。こんなあり様では取水升上に150cmも砂礫が堆積してしまったのも妙な納得するだけになってしまった。まあ、立ち向かう!、なんて誇大妄想は無しにして天変地異は従順に受け入れ従う事にする。どうにもならないのはどうにもならないのだ。水域創出で多くの生物を呼び寄せ反映させてみたものの物事には終わりがあるものだと言う現実を痛いほど知らされた。肩の痛みもうんざりするほど味わえる日々でもあるが平和であることは間違いない。

     


今日のエッ!品「またまた敗退・・・パン作り」

2025-02-11 | 小人閑居して憮然

 最強寒波様ご到着だから最低気温は氷点下、日中も7℃ほどでしかなかったこの日もフイールドに出かけるのは止めたのである。快晴の空模様であるから低温と言うだけで引きこもる理由にはならないけれど「冷えると右肩の疼痛が強まる」現状ではやむを得ない。とは言え散歩だとか縁台工作も「タブー」な状況であるから蟄居苫屋謹慎しているしかないのである。しかし「座してテレビ」もつまらない事おびただしい。そんな折、抗重力姿勢を出来るだけ長く維持するには台所に立つのが何より手っ取り早い。で、つまるところは「今日のお料理」となるのであった。

 先日、一晩掛けて「酵母の活性化」を済ませたものが冷蔵庫に入っている。これを使えば先般、膨らまなかったパン生地の敵討ちが可能となるのである。で、準備を開始したのが昨日の午後。生地作りは順調にいき酵母も「生き生き!」のはずなのに一次発酵で膨らみが悪い。低温すぎるかとヨーグルトメーカーに入れ35度を維持してみたものの変化なし。既に夕食後の時間帯なので乾燥させない様にしてキッチンに放置して就寝。さて、明けて今日の朝食後から再度、作り始める。三等分して伸ばし黒豆蒸し羊羹に巻き付けたのだ。

 一次発酵で膨張しない生地では二次発酵するまでも無いのは明白だけれど、一応ベンチタイムを取った。焼き加減はソーセージをくるんだロールパンに準じたのだが当然、膨らむはずも無しで煎餅風には辛うじてならなかったものの「チヂミ巻き」みたいなあり様である。焼き上がりを一口試食したのだが発酵しなかった事実は別にして中身の羊羹は旨い。そこで暇つぶしの一環として久しぶりに抹茶を味わう事にした。自前で立てて自ら楽しむ!、何と高尚で優雅な時間ではないか。知らない人が見れば「素敵!チュッ、チュッ!」と声を上げざるを得ない景色ではあるが、当人孤爺は苦い抹茶を巻き羊羹でほろ苦く味わいつつ韓流ユーモアドラマを見たのであった。日本のドラマは見たことが無いので比較は出来ないが、なかなか出来が良く苦笑いしつつタロージローの如く極寒の一日を生き延びたのであった。

 酵母が働かない理由は不明のままなのだが同じ包装分だったから駄目になっていた可能性が高い。今までのパン作りで膨らみ良好だったのは一回も無かったのだが、これは孤爺の現状に等しく通じるものがある。かような事態であるからして大和男らしく「パン作り」から撤退すべきか「特攻」すべきか考えねばならない事態ではあるけれど財布も何も膨らまないのは明白で膨らむのは着衣姿だけなのが正しい現実で酵母の神様の皮肉でもあろうか。ここまで嫌われて尚且つまだパン作りに励もうとする姿勢は酵母に対するストーカー行為になるのだろうか。菌類には嫌悪感は無く好意を持つ孤爺であるからして「ストーカー防止法」に抵触してしまうのだろうか…。それが問題だ。


バンビーノ通信

2025-02-10 | 感じるままの回り道

 二月になって水源地整備に用材を調達しなくてはならなくなった。必要な牽引器や楔はバンビーノガーデンに陰を作っている道路脇のヒノキ伐採に貸し出しているから「そろそろ返してもらわねば…」と水見回りのついでに立ち寄って作業の進捗状況を確かめに行ってみた。現場は道路脇だし山上の団地に送る電力線も張られている場所なのでリスクを避けるために伐採時に牽引は必須なのである。道路側に傾いて「ヘルプ!」のラインが来て放置できず手助けに行って道具を預けてから3回の週末を挟んでいる。その後のラインで「上手くいった!」と写真で様子が送られてきたので順調だったろうとは思っていたのだ。

 この日、現場を見ると思っていたよりはかどっていて、ほとんどが薪用サイズに切断されていた。北側のバンビーノガーデンを見れば畑の半分に日差しが届いていたが残り半分が切り残しの林で日陰のままであった。この部分は土地所有者が異なるから伐採するかどうか承知はしていないけれど伐採出来れば畑の日当たりは十分になる。しかしながら道路脇のヒノキの大木1本は道路側に枝葉を張り出していて幹も道路側に傾斜している。これをたかだか500kgの牽引器で引き起こすのはリスクがあるなあ、と言うのが印象だった。他人の土地ならこのままだけれど、自分の土地で伐採範囲ならちょっと考えないと危ない。下の画像では左上の斜行木になる。

     


吐水量測定は終焉の判断になってしもうた

2025-02-09 | 水辺環境の保全

 取水地の堆積砂礫を掘り続けてようやく取水堰の躯体に到達・確認できたのが1月の末。取水堰上端面までの砂礫層はほぼ110cmほどあって、取水升面は更に40cm下になる。つまり取水升の維持管理を行うために露わにしなければならないのだが150cmの砂礫層を掘り下げねばならない。高低差では150cmであるが埋没させない様にかつオーバーフローするように取水堰上下の河床を整えなければならないのだが、その量は孤爺が発掘し移動できる範囲を超えてしまった。まあ、場所の確認は出来たけれど個人の労力ではどうにもならず、行政が復旧あるいは新設での取水升を設置してくれるかどうかが今後の全てだ。

 それは可能性がゼロに近いものの、それまでは伏流水に頼る事になるが昨夏、10号台風で河床が埋められてしまった後、取水升の手入れは出来なくなっているので減少しつつある吐水量を量りつつ断水となる結末までは河床流路の維持と排砂バルブの操作程度は悪あがきで行うしかないのである。送水量は1月末で70%に落ちている。計算上はあと5カ月で更に30%減少して…となるけれど浸透圧が弱くなれば砂礫間に泥土粒子の詰まりも促進するはずなので梅雨の頃には断水するのだろうと予想している。水源が無くなるので我がフイールド「生物生産緑地」は終焉の時となるだろう。

 さて1月末、掘り下げた河床部に流路を戻して吐水量を測定したのだが、伏流水が戻るまでには時間差があるだろうからと大寒波で自宅謹慎中だったものの吐水量測定に行った。そこで得られた数字は18ℓ/分であり、今のところは1月末の数値に同じだった。大寒波の影響で今期凍結していなかった上の池は凍結していて気温は4℃であった。こんな時に指先を水に濡らしたくないのだが仕方がない。昨季の度重なる豪雨の結果、土砂流入が著しく泥浚いも進まなかった結果は水深20cm程度と浅くなっている。底の泥土層は膝上まで位に達しているはずだから身体を支える竹棒無くては水域内のオオカナダモの除去さえ出来なくなった。水域が干上がるのは時間の問題だから今更、泥浚いなどしても無駄なあがきかとも思えて来る。

     


産卵が遅れているのか減少するのか・・・

2025-02-08 | 小父のお隣さん

 2月3日立春の日に確認できた卵塊は1個だった。その後の大寒波で肩を冷やす訳にもいかないから日本晴れの日々にもかかわらずフイールド詣ではしなかった孤爺であるけれど産卵数の確認と暇つぶしに出かけた。フイールドの気温は4℃で水域は氷結している。普段通りの服装なので指先が痛くなるほどだった。

 水量測定してから水見回りしたが棚田部の温水田に卵塊がひとつだけで泥水池には産卵は無し。立春に卵塊を確認したトンボ池では期待していたのに前回の卵塊の近くにひとつ増えていただけだった。ここ何年かは1月末に二桁に達していて2月は「更に何個まで伸びるか…」が楽しみだったので今期の展開は予想だにしなかった。産卵が遅れているだけなら良いけれど産卵数が減少したとなると親ガエルが減った事になる。カエルの伝染病は確認できていないから捕食者が増えた可能性がある。そうだと考えると威之志士様の跋扈蹂躙の結果と妄想するのが理に適っていよう。

 熊の被害の変化を解説していた専門家の話では「食の変化」は周囲の環境条件に由ってあるのだそうで、北海道開拓史の中でヒグマが鹿や鮭を食べられなくなり食性の変化が生じていた事を言っていた。まあ、生き抜くための必要性と学習の賜物なのだろうけれどルーツがイノブタ様の遁走血脈であるフイールドのイノシシ様も増えて来たアカガエルに目覚めたかも知れんわい。けれど、どうであろうと取水升の維持管理が出来なくなった以上、今期フイールドからは水域が消えるのは決済された様な事案であっておっつけニホンアカガエルも定着したトンボも全滅なのである。やんぬるかなやんぬるかな。

     


*疼痛、深夜に会いに来る・・・

2025-02-07 | 小人閑居して憮然

            深夜便ニュースの度にトイレ便

            深夜便ひる番組は三分がゆ

            濃い中身昼こそ欲しい深夜便

            深夜金早朝は銀昼ごまめ

            耳にせばなお目は冴えし深夜便

            肩疼く深夜便聴きなお覚す

            丑三つやシルキーボイス耳に消ゆ

            歌姫と言えど人生流れ星

            


幾何回転体の返礼品

2025-02-06 | 今日は真面目に

 絵本のお礼にと孤爺なりの心づくしで幾何回転体を木の玩具として作り揃えて、ようやく脅迫工作症も落ち着いてきたので後は送るだけになった。材を変えたり変則的な動きになるようにとか劣化する思考能力を動員してなんとか数が揃ったのである。贈られる側にしてみれば「有難迷惑」かも知れないが孤爺の唯我独尊爺我自賛は満足されるのであった。

 同系統でも動きの差があるので同じグループは色分けしておいた。通常は荏胡麻油を塗付し乾燥させているだけなのだが今回は荏胡麻油にクレパスを溶かし込んで着色し塗り込んでみた。ある程度の濃さを出すためには結構な分量を配合する必要があるのが理解できたけれどそこはまあ、色彩の差が判れば良いのだ。食用色素を混ぜ込んだのは色素が水溶性の為に失敗。食用色素を水に溶いて色付けし乾燥してから荏胡麻油で仕上げる方法もあったものの今回も初めての着色方法の試行だったのである。

 色が薄すぎるし桐材ではムラが目立ち見た目が不満ではあったがそこには目を瞑る。直方体に見える「セルト石」は「天邪鬼」とか「へそ曲がり」とか「駄々っ子」と呼んだ方が動きが判りやすい。今回は単品だけれど逆方向のもう一品追加しようかどうしようか思案中だ。ヒノキで作った立体物は動きを再現するのに多大な労力を要したのに円盤形に比べて性能が劣るし、こんなことで脅迫工作症も収まりつつある今、寝た子を起さずに済まそうか、せっかくだから追加しようか…と優柔不断の孤爺は腹が決まらず思案投げ首真っただ中なのだが肩の痛みも影響して投げ首もほどほどにしておかないと睡眠リズムが乱れる元になる。

     

 

 


高齢者が行う作業じゃないんだが・・・

2025-02-05 | 今日は真面目に

 昨年、10号台風の置き土産で根起し倒木となった山桜の大径樹、担当課に処理をお願いしていたのだが見通しが立たず水源地の出入りに不都合極まりなく、その上、右肩の痛みと不自由さでは林道のバック運転は操作が遅れるしバック運転のハンドル操作は軌道の変化が大きくて沢に転落のリスクも高くなる。まして広葉樹の特徴である枝の展開が切断時にどのような挙動を生じるか予想も難しく、尚且つ、切断作業を行う位置が頭部の高さでは更に危険が伴う。故に高所作業車で倒木の上部から処理してもらいたいと要望を出していたのだが未だに手つかずで遂に手を出す羽目に至ったのだ。

 1月のほとんどは災の河原の砂礫掘りを行い、結果的に取水升の維持管理は「絶望」と判断して、それでも伏流水を得るために流路を取水升上に安定させておきたい。そこで上流部の大径木を伐採して導水堤代わりに据えて流路を右岸方向で固定したいからその作業を行うため更に半月程度は通わねばならない。その折には牽引器やロープ、杭や掛矢等々、資材を運び込まねばならず、そのためには林道終点まで車載して運びたいのである。現状の肩の痛みでは伐採作業も「良し」とは言えないのだが、せめて取水升上の河原には水を通しておきたいし、今の孤爺に出来るたった一つの水源管理でもある。

 腕の状態が良くても危険な処理作業は変らず、曲がった太枝が二カ所で掛かり枝になっている状態では何処にどんな応力が潜在しているのか予断を許さない。切断された段階で跳ねたり伸びたり等の挙動変化も当然ありうる訳なので急ぎ働きは禁物なのだ。まずは主幹に荷重をかけている太枝を切り離す必要があってもすべてが頭部の高さで切断になるから右腕の負担は大きかった。自宅で念入りにチェーンソーの刃を研いで作業に入ったのだが山桜の材質は緻密で硬い。直ぐに切れ味が鈍り腕への負担が増してしまった。そこで再度の研磨は省略して新品の刃に取り換えた。やはり新品の切れ味は鋭くチェーンソーの自重で切り進んでいくほどなのだ。現場の状況から切り進むのを押さえながら挙動を確かめながらの作業になった。

重量を減らす 重量を減らす 地上に落とす  

更に落とす 根株周りに集積 根株と幹は切り離し安定させたかったが牽引器無く現状とする  

 ここまで行ってようやく車両の通行が可能になった。太枝の比較的真っ直ぐな部分は林道終点のUターン場所まで運び、切り返し時の脱輪防止材として据えた。これで安心して終点まで機材を運べるし運搬の労力も少しだけ緩和されるはずだ。

 

 


ニホンアカガエルの産卵

2025-02-04 | 小父のお隣さん

 2月1日、2日とも雨天でフイールドには出向かなかった。作業としてはうんざりするほど詰まっているが「体力気力とも限界!」なんて引退宣言はしないけれど実質はバリバリと24時間戦えます!なんて現実ではないのだ。それでも気になる事はあって翌日送りに出来ない気分で朝一の鍼治療を済ませてからフイールドに行ってみる。

 狙いは1月30日に水見回りを行った際、ニホンアアカガエルの産卵が無くて出向かなかった3日間のどこかで産卵しているはずだ、という期待があったからなのである。取水升は砂礫の河床1m下に埋まったままで復旧する事は断念したけれど伏流水が取水升に流入してくれる間だけは水が得られる。これは幸運としか言えないが一方ではいつ何時断水し水域干上がりになるかの覚悟は必要な事態でもある。水域の水見回りを兼ね卵塊を探したのだが吐水口から流入する上の池だけは澄んでいて、その他の水域は濁ったままだった。恐らく夜間に飛来した水鳥の活動結果なのだが、トレイルカメラを設置して撮影を試みていた期間には全く無かったのは皮肉と言える。

 さて肝心のニホンアカガエルの卵塊は濁ったトンボ池の中央にひとつだけ発見できた。濁っていても昨年の豪雨多雨の結果、砂泥流入が多くなって浚渫が間に合わなかった事情もあり、卵塊さえあれば容易に見出せる水深のままなのだ。であるから一つしかないと言っても水中の濁りに隠れて見えない卵塊の在るはずもなく、今期のスタートは遅いし少ないのであった。昨季の卵塊数は百を超えたはずだけれど今期は幾つまで数えられるか…水を断たれる切羽詰まった心配の一方で数の増加を期待する感覚とは無責任と言えば無責任だろうし耄碌したと言えばそうも言えるかもなあ。まあ、行政による復旧作業が成立しない以上、来期に水域は消滅しているのは確実だし同時に二カ所の簡易トイレの手洗い水も止まる。

      


今日のエッ!品「メレンゲ失敗、えっ!呆巻き」

2025-02-03 | 何よりの楽しみ

 節分に恵方巻を食すなんて感覚はない孤爺だけれど予報で「節分当日は雨確定」だったので暇つぶしを考えなければならなくなった。そこで先日に発酵が進まずパンにならなかった分の捲土重来を期して前夜にヨーグルトメーカーでドライイーストの活性化を促しておいたのだが朝になり気が変わりパンベースではなくロールケーキベースで「エッ!呆巻き」を作る事にしたのだ。何時もの如く「ビビビッ」と降臨する案なので材料はあり合わせになった。活性化させたイーストは冷蔵庫に入れる。

 ロールケーキの手順で作るとなるとメレンゲを用意しなければならない。その過程で泡立て器で奮闘したのだが右腕の痛みでメレンゲの角が立つまで泡立て出来ず考えた結果、フードプロセッサーのホイップ機能を使う事にしたのだ。「これなら素早くメレンゲが出来るはず…」、ところが30秒ほどで済むはずのメレンゲ作りは卵白内の気泡を払拭させてしまい単なる液体になってしまったのである。もうここでいくら泡立て器でかき混ぜてもメレンゲにはならなかった。仕方なしに気泡はベーキングパウダーを投入して作る事になったのである。こういう事は失敗にあらず「魔改造」の範疇である。

 写真はメレンゲが消失してしまったホイップ機能を使った後の卵白だ。もう「何でこうなるの‼」だが後の祭りである。それでも気を取り直し粛々と手順を踏んだけれど既に意気消沈の手太楽であってスポンジを焼く紙の容器もおざなりな作り方になった。それでも焼き上がりは「まあまあ」の出来栄えである。しかしこの時点で「巻きす」が無いのに気が付いた。大昔はあったのだが久しく使用しない用品だから捨てたのかも知れないが、ここでも後の祭りだった。

 ➡  メレンゲは絶不調だったがスポンジは合格

 恵方巻ではないもどきの「エッ!呆巻き」だし、巻き込む食材の準備も悪いけれど冷蔵庫内の物で安易に済ましたのだ。まずは南瓜のステックとツナの油を搾りサーモンと混ぜ合わせたフレークにザワークラフトとは言えないキャベツを塩・一味唐辛子・酢での一夜漬け。これらを巻き込んで冷蔵庫で休ませれば丁度、昼餉時になった。一本では多すぎるので半分を昼飯代わりとして残りは翌日にでも食べるか。テキストにはレモンジャムを塗る事になっていたものの、そんなものは無いので完熟梅と紅玉のジャムを使った。やはりお菓子っぽくて代用食みたいな気分ではあったがそこそこ美味しい。まあ、点数を付ければ80点か…。

 


春よこいこい 早く来い

2025-02-02 | 感じるままの回り道

 「春よ来い 早く来い 赤いべべきたみーちゃんが 春よこいと待っている…」だったかどうだか記憶が薄い。まあ、頭頂部は若きみぎりより薄いのであるから年齢を考慮すれば「歳相応」なのだろう。前向きに捉えれば「健康に加齢しています」と爺我自賛の結論を出せる。それはともかくフイールドで春を感じるのは何と言ってもニホンアカガエルの産卵なのだが1月30日現在、卵塊は発見できていない。例年通りなら1月末には卵塊を見いだせるのだが水見回りも意気が上がらん。

 産卵がいち早く行われるトンボ池は日当たり良好、陽だまりヌクヌクなのだが他の水域はまだ尾根の陰になっていて氷結したままなのだ。水源地の復旧作業は孤爺の人力で尽力しても不可能なことが骨身に滲みて納得平伏したのだが、このまま伏流水の取水が止まればおっつけ速やかに水域は干あがるのである。昨年、県内東西の横綱と我がフイールドを比較検証して面積比較では盃と釣り鐘の差ほどあるもののその生物生息密度は圧倒的に横綱を凌駕している。

 この事実は数年前に報告書として県と市の担当部署に届けたけれど、昨秋のクラス会で「何の反応もなかった」とぼやいたところ、役所務めしていた級友は「そういう物は積読!」と説明してくれた。まあ、孤爺はそれなりに納得したのだが価値判断が緩いのは情けない。ともかく一点豪華主義ともいえる現状なので生息地を点在させてネットワークを広げるなんて面倒は考えないのかも知れん。どちらにしても断水の憂き目が大きく現実の事として実感できる今期、春になってもそうそう喜べない心情でもある。昨秋9月の吐水量は25ℓ/分だったのだが1月末は18ℓ/分にまで減少して来た。排砂バルブの操作で復旧するのか、あるいは砂礫の空間に泥土を引き込み断水に至るのかは全く分からず「為すべきか為さざるべきか⁉」老いたベルテルの悩みは続く。

     

 さてトンボ池は陽だまりなので今期の産卵は何時か?や春に現れるチョウの初見は何時になるのかとか楽しみは待っているものの「水を断たれて環境崩壊」もまた現実として迫っている。つまりは色即是空空即是色、すべて変わらないものなど無いのだと思うしかないなあ。

 


戻って来る⁉幾何回転体・・・

2025-02-01 | 今日は真面目に

 立体形を製作しつつ「手間暇ばかり必要で動きは円盤2枚を組み合わせた物より悪いのはなんて骨体!」と嫌気がさしてきて更に脅迫工作症を悪化させてしまった。「円盤型でブーメランのように戻って来る方策はないだろうか?」と乱暴な思考に入ってしまったのだった。要は「転がっているのだから右回りか左回りをすれば良い!」と単純に考えて即、製作開始である。まあ、脅迫工作症は悠長には決してならないのであった。

 「結論が正しいのか誤っているのか、誤っているならそれは何処か⁉」なんて論理的思考など出来なくなった脳軟化症耄碌の進行著しい孤爺であれば「やってみなけりゃ解らない!」のである。かくして2枚の円盤の片方を小さくすれば一回転で移動する長さが異なるから「カーブするはずだ!」との固い結論の元、曇天を幸いにフイールド作業を休んで縁台工作を開始したのである。直径の差をどのくらいにするか、元より資料もあるはずもなく「1割では大きすぎるから」と直径の差を5%に決めて円板を加工した。そこで問題になるのは「中心間距離」である。オロイドとツーサークルローラーは中心間距離の違いがあるのだが2枚の円盤の直径が異なる今回の数値、正しいのが判らない。まあ、回転距離の違いに委ねた試作だから中心間距離は同等径の数値としてみたのだった。

 昼を摂るのもあわただしく組付け試運転してみた。なんと「曲がらない」のである。考えてみれば見目麗しく真実一路、正直で曲がった事など大嫌いな孤爺の生み出したものであるからして「曲がるはずも無い」のでありました。で、どういう動きを見せてくれたことと言うとこれはびっくり仰天玉手箱!、ひょこりんひょこりんと回転速度が変化する様に見えている。これはこれで面白く見えるのだが直径の差を1割程度にしてみればどうなるのだろうか。フイールド作業を行わねばならないのに脅迫工作症が収まらない。ああ我が老後は、農耕牛馬の様に尻を叩かれて生きておる。

 仕上がったらこれも返礼品の中にいれて送ろう。肩の痛みを我慢しつつ脅迫工作症に付き合ったばかりに今度は座位姿勢多用の結果、腰が痛み始めて来た。まあ、何事も塞翁が馬だのう。