ウリパパの日記

自由気ままに・・・

福寿草とギリシャ神話

2007-02-18 17:02:34 | 自然
昨夜来の雨も11時頃に上がり、14時前には青空が広がって急に暖かくなりました。庭の
福寿草も午後から黄色い花を開かせています。この福寿草、光や気温にとても敏感で、
日が遮ぎられるとあっという間にしぼみ、日が当たるといつの間にか開いています。

福寿草は、学名をAdonis amurensis(アドニス アムレンシス)と言うそうです。アドニスは
ギリシャ神話の青年の名前、アムレンシスは中国黒竜江(アムール河)という意味です。

ギリシャ神話では、アドニスは神々によって木にされてしまったミュラから生まれた大変
美しい子供で、愛の女神アフロディーテによって寵愛されました。ところが、冥界の王
ハデスの妻ペルセポネも彼を寵愛したことから対立となり、最後はゼウスの仲介により、
1年の1/3をアフロディーテと過ごし、1/3をペルセポネと過ごし、残りの1/3はアドニスが
自由に過ごすという取り決めがなされました。ところが、アフロディーテがアドニスを
いつまで経っても手放そうとしないことに激怒したペルセポネは、軍神アレスをそそのかし、
アドニスが狩猟の最中に凶暴な猪を送り込み、牙で突いて彼を殺させてしまいます。

アフロディテは嘆き悲しみ、アドニスの血を小さな花に変えました。福寿草は赤では
ありませんが、同じキンポウゲ科のアネモネを直接的には指しているそうです。また、
女神の涙からはバラが生まれたと言われているみたいです。

ヨーロッパでは、アドニスの花言葉は、消えた希望・悲哀・待望を意味します。でも、
ギリシャの人々は、草木の枯れる秋にはアドニスの死を悲しみ、花が咲きそよ風が吹く
春になると、アドニスが生き返ったと喜ぶそうです。

我が家の庭でも、アネモネの蕾が膨らんできました。今年は、ギリシャ神話の世界に
想いをはせ、春を楽しんでみます。でも、こう冬が暖かいと実感湧かないですが。。

コメント
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