ウリパパの日記

自由気ままに・・・

府中の森どりーむコンサート

2009-09-22 22:21:52 | 音楽
今日の午後、府中の森芸術劇場で開催されたドリームコンサートへ行ってきました。芸術の森の会員になっている母親の都合が悪くなったためで、先週土曜日に続きピンチヒッターでのコンサート鑑賞です。

府中の森が主催する東京交響楽団が贈るシンフォニーの祭典シリーズ。今回は世界的にも有名な広上淳一が指揮しました。私は広上さんの指揮を生演奏で聞くのは初めてです。非常に小柄で指揮台に立っても周囲の楽団員より背が低いのには驚きましたが、広上さんが創り出す音楽はとてもスケールが大きい。指揮台で飛び跳ね、踊り、ダイナミックな身振りで東京交響楽団から魅力的な音楽を引き出していました。そして息の音が2階席でもはっきりと聞き取れました。慣れないうちは何の音だろう?と少し耳障りでしたが・・・

前半はシベリウスの作品。最初のカレリア組曲(Op.11)は初めて聞きました。出だしは緊張のせいか管楽器を中心に大いに不満が残りましたが、第3曲でやっと東京交響楽団の本領発揮。あッ、この曲。昔、NHKの名曲アルバムで聞いたことのある馴染みのメロディーが出てきました。

続いてはヴァイオリンの川畠成道を迎えてシベリウスのヴァイオリン協奏曲です。川畠さんは子供時代に患った身体的なハンディキャップを克服し、国際的に活躍している演奏家です。音色が素敵で、1幕のカデンツァが印象に残っています。広上さんの音楽作りでしょうか、北欧の重々しい雰囲気というよりは透明感ある曲に仕上がっていました。

前半のアンコールは川畠さんの独奏で、イザイの「無伴奏バイオリンソナタ第3番バラード」。これが本日一番素晴らしかった。決して派手さはありませんが、内面から湧き出てくる音楽に心打たれました。

休憩を挟み、後半はシューベルトの交響曲第7番「未完成」。広上さんの変幻自在なタクトから壮大な響きが奏でられ、これが広上ワールドか・・・と実感。最後に「未完成は短いのでもう一曲」と広上さん自身からコメントがあり、アンコールは同じくシューベルトのロザムンデ間奏曲。表現豊かな演奏で締めくくりました。

シベリウスとシューベルト。珍しい組み合わせですが、なかなか充実した公演でした。お客さんも8~9割埋まっていて、皆さん満足した様子で会場を後にしていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする