梅雨前線が南西諸島付近に停滞し、日本列島は北からの高気圧に覆われています。上空に寒気が入っているため関東地方は不安定な天気になっていますが、東北地方南部は比較的天気が安定しているようです。南会津の高清水自然公園でヒメサユリが見頃になっているとの情報を入手したため、休暇を取得して見に行ってきました。茨城県への単身赴任の間に一度は見ておきかったヒメサユリ。福島、新潟、宮城、山形の県境付近の深山にのみ自生する日本固有のユリ科の花です。
朝5時30分に友部のアパートを出発。真岡まで北関東自動車道を利用し、鬼怒テクノ通りを北上、国道4号、県道30号、国道400号、国道121号、国道289号を通り3時間余りで南会津の南郷に到着。まずは高清水自然公園へ向かいます。
午前9時前に高清水自然公園に到着。既に観光バス1台、乗用車が10台ほど駐車場に止まっていました。入園料300円を払ってナラ林を進むと視界が開け、ヒメサユリの群生地が姿を現します。
始めて見るヒメサユリです。
高清水自然公園は標高約850メートルにあることから、地元で「天空のひめさゆり」と呼ばれています。
約7ヘクタールの敷地に約100万本のヒメサユリが自生しています。
満開を迎えました。
ボランティアの方が団体さんに解説しています。
群生地の様子。この群生地にはワラビが共生しています。ワラビの葉が適度な日陰をつくり地温の上昇を防ぎ、ワラビの根はヒメサユリの球根をモグラなどの食害から守るそうです。自然公園の周囲には電気柵が設けられていますがシカの食害から守っているそうです。昔は周囲には熊しかいなかったのですが、近年鹿が増えてきているようです。
ピンクの花に混ざり白い花を見つけました。
3か所で見つけました。非常にレアです。
木道脇にヒメハギも咲いていました。
オニノヤガラの蕾
お客さんがだいぶ増えてきました。
再びヒメサユリです。
1輪の花をつけるまで種から6年かかり、このように多くの花をつけるには7年以上を要するそうです。
まだ蕾も数多く見られるので、これから日増しに花数が増えていきそうです。来週には一面ピンクに染まるのではないでしょうか。
ハルゼミの抜け殻。今日もハルゼミの大合唱を聞くことができました。
1時間ほど散策してから南郷へ戻り、もう一つの目的地である宮床湿原へ向かいます。