おかんのネタ帳

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うだつの町並み

2009-09-14 21:54:31 | 旅の想い出


昨日、チラッと紹介?した「脇町」です。

前に行った妻籠宿みたいな感じですね。
道路の両側に続く家並みは古く、「うだつ」が上げられています。



徳島県美馬市の「脇町」は、「うだつの町並み」で知られる町なんですね。

「うだつ」というのは、日本家屋の屋根に取り付けられる防火壁のことで、
「卯建」というような字が当てられてますね。

よく、甲斐性のない人とかを、「うだつがあがらない」なんて言うたりしますが、
ここから来てる言葉なんですね。

本来は梁の上に立てる小さい柱のことらしいんですが、のちに、
切妻屋根の隣家との間についた小さい防火壁を、 
「うだつ」と呼ぶようになったとか。

防火壁やから、本来、隣家からの火事が燃え移るのを防ぐためのものですが、
江戸時代になると、装飾的なものとして造られるようになり、
その家の財力を誇示するものになったようです。 

しかも、関西を中心に、流行ったみたいですよ。
商家の屋根上に、競って立派な「うだつ」が上げられるようになったとか。



「うだつ」の形も時代によって微妙に異なってます。
最初は、屋根続きにまっすぐ伸びたような形が多かったようやけど、
徐々に立派になっていったようで、独立した壁が入母屋のような形になり、
大きな鬼瓦までのせるようになったようですね。

この一角だけが、本当にキレイに残されている町並みです。
近江八幡の八幡堀周辺と同じく、「重要伝統的建造物群保存地区」に
指定されているとか。

このあたりは吉野川の近くで、大きな藍商が軒を連ね、
吉野川の船着き場から荷物を運搬したようです。

先日取材した、大津祭の曳山も、商家が財を競って造ったものやけど、
商売人は、見た目を大事にしたんでしょうね。

建物とか曳山とかにお金をかけるのって、
主婦的には「もったいない」って思うんやけど・・・ねぇ?