朝から、小学校の学習田で、子どもたちと古代米を育てているグループを取材しました。
以前、別の仕事で取材したことのある、国史跡「下之郷遺跡」のあるところです。
遺跡の上にある田んぼなので、少しでも遺跡のことを地域の人たちに知ってもらおうと、
学習田が作られ、地元のおじいちゃんたちが指導しながら、
5年生の子どもたちが、お米を植えて育て、収穫することを実体験しています。
これは、「種子島」という品種の赤米。
これは、「対馬」という赤米。
どうしてここで赤米を植えてるかというと、遺跡から籾が出土してるのですが、
これのDNAを調べたら、亜熱帯ジャポニカ種の籾らしいのです。
単にお米作りだけではなく、遠い昔の人たちの暮らしを想像し、
今の生活にもつながるような学習が出来たらいいなという思いもあって、
学習田で、赤米を植えることになったようです。
行政から依頼されて一肌脱いだのが、地元下之郷地域のおじいちゃんたちですが、
10年前の発足の時は、この地に長く住み、長く百姓をしてきた人たち8名が、
昔の農耕のやり方を教えたりして、お世話をしてきたそうです。
でもこの10年の間に、亡くなったおじいちゃんもいたり、
サラリーマンだった人が退職して入会したりとか、
(つまり、農業体験のない方とかね~)
周辺の田んぼが発掘調査が終了したあとに、マンションになったりとか、
ここ数年で、おじいちゃんたちの状況も、周囲も変化してきたようです。
国史跡なので、下之郷遺跡のところは、遺跡公園として整備されつつあるのですが、
おじいちゃんたちと子どもたちのつながりは、これからも続いていくんでしょうかねぇ。
八日市に続き、今回は、子育て支援グループの事例集を掲載する冊子の取材なんやけど、
つくづく、いろいろな関わり方があるなぁと、思いますね。
まだまだ元気なおじいちゃんたちの話を聞いていて、ふと、
数年前に行った、吉野ヶ里遺跡で学芸員さんに聞いた話を思い出しました。
ボランティアガイドをされているシニアの方が、観光客に、
自分の学んだことを一生懸命伝えようとし過ぎて、空回りするんやとか。
聞いて欲しい気持ちはわかるけど、相手がそれを望んでるのかどうか。
老後の生き甲斐に社会貢献しようというシニアの人は多いです。
でも、やっぱり、自分のためにしてはるんやなぁと。
そら、そうですよね。
ええんです。
自分の生き甲斐のためにするのはかまへんのですよ。
けど、人のためにやったってる、というのは押しつけですわ・・・。
それは、社会貢献ではないですよね。
取材をしてて感じたことはいろいろあるんやけど、
確実に言えることは、今のおじいちゃんらは、ケチやけど、
お金持ってはるんやなぁ~ということ。
ホンマ、うらやましい~
さてさて、昨日書いてた「わが家の大事件」ですが・・・
みなさんにご心配をおかけしたようで(汗)
今朝からメールをいただいたりして、すいません~
たいしたことではありませんから、ご心配なく。
サラリーマン家庭なら、どこの家にでもありそうなことです。
ただ、飛べないスーパーマンには厳しい現実・・・先行き見えない社会状況やから、ねぇ・・・
この件については、また、ゆっくりグチります (涙)