おかんのネタ帳

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カトリック大津教会

2014-02-01 10:24:27 | 湖国日記
あっという間に、もう2月・・・焦ります・・・
締め切りが近づいてますやん・・・・

と言いながら、まだ取材中の私ですが、昨日は大津まで。
帰りに、ふと思いついて、前から行きたいと思っていた、
膳所にある、カトリック大津教会に寄って来ました。



外観はおよそ教会とは思えない、東洋的な建物です。
『湖国のモダン建築』(石田潤一郎・吉見静子・池野保共著)
によれば、昭和14年、大林組の下請けとして京都アメリカ屋が起工。

バーン司教が、信仰の土着化という立場から、日本に建てる教会も、
日本風の建物であるべきだとういう信念から、建築されたようです。

膳所の小高い丘に建ち、石段を登ると玄関に、
「ご自由にお入りください」の文字。



どんな人も、神様は受け入れてくれる・・そんな雰囲気に、
ちょっと、身が引き締まる思いになりました。
なんと言うても、煩悩も多い、雑念の多い、おばちゃんやし(汗)



中に入ると、モザイクタイルの床、階段があり、開けられたドアから、
聖堂内が見えます・・・やはりモザイクタイルが・・・



静寂な雰囲気の中、赤い絨毯がまっすぐ伸びた先、
正面にはキリストが貼り付けられた十字架が下がり、
その下には白い布が敷かれた祭壇、その上に小さな赤い灯り燈。

絨毯の両脇にはずらっと長椅子が並び、白い壁、
中央が高くなった天井の両側の高窓から、光が差し込み、
連続して続くアーチ型の柱にも、モザイクタイルがあしらわれています。




祭壇の両側には、デザインの異なるステンドグラスがあり、
外からの光で輝いていました。





さすがに聖堂、静かです。
誰もいないと思って、そのまま帰ろうとしたら、
玄関横の小さな事務室に、上品そうなおばさまがひとり。
私が来たときはどこかに行ってはったみたいで、
私を見て、声をかけてくださいました。

「どうぞ、ごゆっくりしてくださいね」

この一言から、延々・・30分ぐらい?
いろんなお話をお聞きすることになったのですが・・・

カトリックについて、いや、キリスト教について知識のない私に、
この建物の話、プロテスタントとの違いや、教会の役割、
そして、震災で被災した娘さん家族の話・・・など、(30分以上やったか??)
本当に、いろいろと話してくださって、勉強になりましたね~。



撮るのに、な~んか緊張しますよね。

振り返ると、後ろはこんなん・・・



左側のカーテンのところは、解告の小さな部屋。
つまり、懺悔をするところですね・・・

たまたま昨日、行こうかなと思って行ったので、
ふつうのデジカメしか持ってなくて、それがちょっと残念。
建物を撮る時に使う、広角レンズの一眼レフを、持ってなかったからね・・・

「あなたがここへ来たことは、神様がちゃんと見ていてくれてはるので、
 これからは、あなたのことを見守ってくれはりますよ」

「あなたをひとりにしない」 というのが神様なんですって。
どんなことがあっても、「あなたはひとりではないんですよ」、
「そばにいますよ」 そうおっしゃってくれるんですって。

「今、心を病んでる人や迷ってる若者とか多いですね。
 教会は、そういう人を救う場所であるんですよ~」

膳所の町中に、ひっそりとたたずむ教会。
小高い丘なので、昔はここから琵琶湖が一望できたらしい。
今は、マンションが建ち並び、住宅地となった町並み。

それでも、前に立つと心が落ち着けます。
木造建築、白い壁に切り妻の屋根、青い塗り瓦・・・
町並みに溶け込んだ教会は、70年以上過ぎても、
日本人に親しみのある教会を造ろうとしたバーン司教の思いを、
ちゃんと、伝えているように思えました。

カトリックのことも、少しお勉強・・・