おかんのネタ帳

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山の神

2017-02-08 22:59:34 | 湖国日記
上砥山の「山の神祭り」、詳しく調べようと思って、
栗東歴史民俗博物館まで行ってきました。

上砥山の「山の神祭り」は、旧暦の元旦から6日まであり、
金勝寺のそば、山の入り口にある神木のもとで、
男女二体の人形神体(股木の雄松・雌松)を合体させるんですね。
「オッタイ」「メッタイ」というらしいのですが、
それぞれの木に顔を描いて、神主も立ち会って
三三九度とか、嫁入りの儀式を行うんです。

「栗東の歴史」第2巻によれば、
「性交儀礼の模倣を最重視した」と書かれています。
子孫繁栄の祭事は、どこでもそういうのがありますけどね。

行事を執り行うのは、当番の4人で、男性ばかり。
女性から離れて、「こしらえ宿」で4人が寝泊まりし、
夜中にハダカで水の中に入って身を清めて、
「性交儀礼」を行うらしいです~

その「オッタイ」「メッタイ」の神木を合体させて、
それに、鏡餅や御神酒、昆布、ごまめなどをそえて、
神木の根元にお祀りするようです。

歴史民俗博物館に、展示してあったのですが、
写真は撮ってはいけないと思うので・・・
栗東市の広報に、ちらっと掲載されています → こちら

行事を執り行うには、当番の4人。
家族から離れて1週間、潔斎生活をしながら、
この神事を行うそうです。

旧暦の元旦に山で採った樒を、翌日に、
旧栗太郡の19村に配る「ハナクバリ」があり、
19村のひとつである古高は、この樒を使って、
華勧請が行われているんですね。

平野部の19村は、山の神祭りの費用を負担することで、
樒とお札をもらい、山の薪や柴を採ることを許可されたようです。
ガスや電気がある今も、その風俗が継承されてるんですね。

栗東市の市会議員の田村たかみつさんのページに、
詳しく掲載されています~ (検索してみてください)

栗東民俗歴史博物館のビデオで、
祭りの様子を、自由に見ることができます。

五穀豊穣と子孫繁栄のお祭りですね。


が、今朝の京都新聞を見てびっくりです。

いや、うすうす、そんなような話も聞いたのですが、
まさか、こんなことになっていたとは・・・



当番をする4人が、今年は決まらなかったんですね!
今年の山の神祭りは、ハナクバリとご神木のしめ縄を取り替えた、
だけで終わったということは・・合体はなかったのね~

この記事を読まなかったら、その神木を探しに行ってたかも。
・・・女人禁制ではあかんけど~(汗)

山の神神事を1週間もやってるところは、他にはないそうですが、
それにしても、祭りの継続は、いづこも難しいですね。

さて、さて、さて・・・

めっちゃ寒いけど、明日は雪なんですか??

彦根に行きたいんやけど・・・汗