おかんのネタ帳

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落語勉強会

2018-05-14 14:04:11 | マイブーム・落語
久しぶりの落語会、行ってきました。
と言いながら、先月も行ったし、毎月1回は行ってる?(笑)



桂よね吉誓願寺落語勉強会。
定期的にしてはるようですね。

よね吉さんを聴くのは、1年ちょいぶりですね。
去年の2月、姫路ぼ「桂米朝一門DNA落語会」以来。

最近は、吉弥さんの出てる落語会ばかり行ってるんで、
なかなか、他の噺家さんまで追いかけられませんし~



誓願寺さん。
江戸時代、岐阜出身の安楽庵策伝というお坊さんがここにいました。
笑い話が得意で説教にも笑いを取り入れていたことから、
京都所司代の依頼で、それらを集めた『醒睡笑』を著したことで知られています。
なので、策伝は落語の祖と言われています。
・・・落語の中に、策伝の話が今もたくさん残っているみたいです。

そんなご縁で、誓願寺では落語会がよく開かれています。

この日は、なんと、よね吉さんのお弟子さんの初高座やとか。
本人がSNSとかで?頑張って宣伝しはったようで、
満員のお客さんでしたね~~



始まる前に、よね吉師匠より、1分間だけの撮影許可が出ました!
初舞台やからね~~ すごいサービス!

よね一さん、元郵便局員やとか。
始まる前にお見かけしたときは、マネージャーさん?
て思うくらい、落ち着いた風貌・・・7年もお勤めやったそうです。
・・・なんでよね吉さんに弟子入りしはたんか知らんけどね。

初高座は、東の旅発端。
懐かしい~ 
大学の落研でも、新入部員がよくしたネタです。

小拍子と張り扇をタタキながら語る噺。
タタキながら間合いを覚えるんですね。

かなり緊張してはるようで(当たり前ですよね~)
声は大きいのですが、張り切りすぎて堅いかんじ。
いやいや、最初から柔らかくできたらすごいですから。

けど、途中で、それも中半過ぎてから・・詰まりました。
詰まったら、真っ白になったのか、次の言葉が出てきません。
見てる私らが、呼吸困難になるくらいドキドキ・・・

上手から、師匠の声がして・・ちゃんと導いてはりますよ、よね吉さん!

友だち曰く、大きな声でどどっと語ってるので、
過呼吸状態になって詰まってしまったんやろうと。確かに。

ただ、仕切り直して次が出てこなかったところが、初高座。
満員の会場を前にしたら、途切れてしまいますよね~

ええやないですか、また頑張ってもらいましょ。
見た目のタイプも師匠と異なり、楽しみです~

二つめは、守山の出張ほたる寄席でもおなじみの、桂二葉(によう)ちゃん。
いまだに、ちゃん、で読んでしまう女子ですよ。
ピンクのかわいい(いつもの?)着物で、あの声で、

「これから、よね吉兄さんの会の前座は、よね一さんがしはると思うので、
 私は、自動的に(つぎに出る)二乗兄さんの位置になって、
 二乗兄さんは卒業、ということになると思います」

下座から、ピシッという音がしましたよっ!
二乗さんの突っ込み、いや、クレームですかね~~?(笑)

二乗さんも二葉ちゃんも、米二さんのお弟子、
よね吉さんの会には、良く出てはります。

二葉ちゃんは、「牛ほめ」。
あの声で、ほんま、かわいい~
こういうネタができるようにならはったんやねぇ。
・・・プロやねんから、当たり前やけど。

中トリに、よね吉さん。
よね一さんの、郵便局勤務をけっこうネタにして、

「弟子入りに来たときは、もう郵便局を辞めとったんですよ~
 まだ勤めてたら、辞めんとき~って言うんですけどね」

弟子のことでマクラのネタができたのを喜んでるふうに(笑) 
よね一くんのことを、生き生きと話してましたよね。
自分の弟子入りのときのことも話してました。
ありがたいことに、吉朝師匠だけでなく、
その上の、米朝師匠にも教わることができたと。
怖かったんですって、米朝師匠は。

ネタは「稽古屋」。
こういう噺は安定ですね~

中入り後、二乗さん登場、
マクラでよね吉さんの会の「卒業」を自虐的に言うてましたね(笑)

初高座のよね一くんが汗かいてましたねという話から、

「下座でよね吉兄さんが、もっと汗かいてました~」

自分の初高座のことにも触れてました。
高座に出ようとしたら、よね吉兄さんに呼び止められて、

「初舞台でつまづいた噺家は出世しない」
とかなんとか?言われて出にくかったとか?
太融寺で、「子ほめ」やったらしいけど。

ネタは「短命」。
吉弥さんでよう聴いた噺ですけど、
二乗さんはさらっとした感じ?
やらしさ(笑)は、やっぱり吉弥さんでないと(爆笑)

トリはよね吉さん。

「二乗のサヨナラ落語でした~」

と言うて、笑いを取ってましたね!

ネタは「質屋蔵」。
久しぶりに聴く噺です。
というか、よね吉さんファンの方曰く、
よね吉さん自身も久しぶりなネタらしいですよ。
幽霊がでるとかいう質屋の蔵で、ほんまかどうか、
怖がりの番頭さんが熊はんと見張りに行く噺。

質屋がどんなところか、私らはかろうじて?知ってる世代やけど、
若い人とか知ってはるかしらね。

「利上げ」ってようわからへんかも。
質屋さんは、品物を預けてお金を借りるところで、
元金と質料を払って品物を返してもらう。
質料だけでも払っておくと「利上げ」と言うて、
借りる期間の延長ができるらしいんですね。
「質流れ」は、元金を返さず、品物を受け取らないとき。

オチの、掛け軸の中の菅原道真が言う、

「利上げしてもらわんと、また流される」

道真が太宰府に「流された」のと、「質流れ」がかけてあるな、
ということはもちろんわかるけど、
「利上げしてもらわんと」があることで、
質屋蔵らしさがリアルに伝わりますね。

米二さんの「上方落語十八番でございます」の本に、
十八の演目が掲載されているんですが、載ってました~
米二さん、この噺はお好きなようです。

・・ちなみに、小佐田先生の「上方落語のネタ帳」には載ってなかった~

米二さん曰く、最近は道真が太宰府に流されたことも、質流れも、
どっちも知らない人が多いと嘆いてます。
さらに、菅原道真が天神さんやということも知らん人がいるとか。
日本の常識はどうなってるんでしょう・・って。

確かにね。
なので、こういう噺はなかなか聴くときがないかも。

さてさて、来週もお寺でよね吉さんを聴く予定。

・・出演メンバーが、同じ・・なんのネタをやってくれはるやろう~





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