船場吉兆の虚偽偽装
2007年11月16日(金)
船場吉兆が食品販売に関して、「牛肉の産地を偽った」疑いや「消費期限切れ」を偽装していた問題で、その責任者の湯木尚治取締役が、哀れな末路を迎えることになると予想している。
同社の社員がプリンやケーキなど計12品目、約3,500点の期限切れ商品をラベルを張り替え販売した。そのことをパート女性らは、店を取り仕切っていた湯木取締役から「ラベルを記す期限を延ばせ」などたびたび指示を受けていたと証言している。
参考までに、私は、パート女性らのTVでの記者会見を直接見ていないが、私の職場の同僚の話では「臨場感」あふれる会見であったということだ。
一方、湯木取締役は、「(指示は)一切ない。」と述べ、自らの指示や会社側の不正への関与を改めて否定した。(読売新聞2007年11月16日)
私が冒頭「あわれな末路を迎える」と予想した根拠は、次のとおりである。
仮に、湯木取締役が言うように「自らの指示」がなく、パート職員が独断で「偽装」していたとしても、取締役という立場上、自らにも重大な管理監督責任があり、そのことがまず第一番に問われるということだ。パート職員が独断でしたことだとしても、それは二の次の問題である。
取締役という立場で、そのようなことを認識していないことそのものが、取締役としての資格に欠けると思うし、併せて、私には信用が出来ない人物だと映ったことが、その根拠なのである。
この湯木取締役は、嘘に嘘を重ねることになり、それが何時か破綻し、哀れな末路になるであろう。
湯木氏は名前が「湯ぅ木」氏であれば良かった。そして、名前通り「勇気」を出して、正直に真実を語れば良かったのだ。
食品偽装問題が次から次に起きているが、私はその根底には、厚生労働省の食品行政にあると思っている。これは別の機会に書きたいと思う。