「手打ちうどん」たかもり
2007年11月20日(火)
昨日19日(月)、2年振りくらいに、「手打ちうどん」たかもり(℡246-9433)で、妻と一緒にうどんを食べた。市役所近くの2号線の南側にある。
広島のうどん通で「たかもり」を知らない人は多分「もぐり」だと思う。美味いし、安いし、セルフで早い。
この店の凄いところは幾つかあるが、私が一番感心しているのは、客と店との間に「連帯感」を感じるところだ。
その説明の前に、この店の概要を説明すると、
① 店主が店の入口で、うどん生地を棒で伸ばしている場面が見れること。
開店25年くらいだが、どこにも、修行に行ったことはないということだった。
② 30席強。細かいことだが、店に入った近くに「手洗場」(トイレではない。)があるのが良い。
③ 営業時間は、11:15~14:00。定休日は日曜祝祭日で、近くの「サラリーパーソン」をターゲットとしていると思われる。何と営業時間2時間45分!。もちろん、準備と後片付けがあるので、従業員の労働時間はそれより長いが、それにしても、これだけ短い営業時間の店が、店種を問わずあるだろうか。
店主に、肉体的限界ですか?と尋ねたが、「違う」と言う。他に理由があるのだろう。
④ 従業員は店主を含めて7名。この仕事ぶりが物凄い。工場のラインでの作業のようなのだ。無駄がない。
⑤ セルフになっており、うどんの量は「大、中、小」とある。あとはトッピングを好みに応じて自分で選択する。うどんの出汁も客がコックを捻って、好み通り入れる。
⑥ 参考までに、私は「小」に海老と野菜のかきあげと混布を薄くひいたものをのせ、レンコンの天ぷらを1枚食べた。妻と2人で1,000円弱だった。
さて、「連帯感」のことであるが、この店は昼食時になると、客が店外に並ぶことがよくあり、店としては「回転」を早めたいところだ。客の方は、何時か自分が並ぶことがあることを想定して、自発的に「回転」を早めようとし、店に協力的なのだ。例えば、はじめから「セルフ」ということは分かっているのだが、できるだけ、従業員の手を煩わせないよう、さっさと食べてさっさと片付けて帰る。「だらだら」していれば、自分が並ぶことがある場合、並ぶ時間が長くなり、わが身に降りかかることを意識しているからだ。
客と店との「阿吽」ならぬ、「あうどん」の呼吸というべき「連帯感」を感じる店である。
訂正
「客と店との「阿吽」ならぬ、・・」と書きましたが、「客同士及び店との「阿吽」ならぬ・・」に訂正します。
2007年11月28日
2007年12月25日、一部訂正