三浦和義元被告逮捕(話題)
2008年2月24日(日)作成
今日の新聞各紙に、ロス銃撃事件の三浦和義元被告がアメリカで逮捕された記事が載っている。
ロス銃撃事件は、三浦氏が1981年、妻を殺害したとして殺人と共謀の容疑で逮捕されたもので、一審では無期懲役、二審では無罪、最高裁で無罪が確定した。
一方、妻を殴打したとされる事件では、殺人未遂罪が適用され、懲役6年の判決となった。
この事件は、もう26年経つが、アメリカでは殺人罪に時効はなく、アメリカの国内法では、アメリカで起きた事件はアメリカで裁くことになっているので逮捕した、ということだ。
私は、スキャンダラスな事件はあまり関心がないが、当時の洪水のような情報に、一定の関心を持たざるを得なかった。
当時の私の印象は、「限りなく黒に近い灰色」という疑惑を感じるものであった。それは、三浦氏の記者会見等での「説明」が嘘っぽいと思ったし、「嘘泣き」と感じたからである。
裁判でも、一審は、実行犯を氏名不詳の第三者とする異例の認定で無期懲役としたが、二審は、共犯者が見当たらないとして逆転無罪になるという、「疑惑はあるが、残念ながら証拠がない!」という感じだった。
ところで、当時の三浦氏の弁護士が、今回の逮捕を「不当だ」とTVで言っていたが、ロス市警は「新証拠が見つかった」と言っているで、アメリカの国内法の規定により、逮捕することは当然だろう。
日本国民の多くは、この事件について疑惑は晴れていないように思う。私は、アメリカの捜査当局において、疑惑が解明されることを望みたいし、日米双方の捜査及び裁判の違いがどのようになるのか、非常に関心を持っている。
仮に、アメリカでの新証拠により、「有罪」ということになると、日米の司法判断が「天と地」ほどの違いということになる。
日本では、「一事不再理」により、改めて裁判が行われることはないが、それに「不合理」を感じる人は出てくるだろう。
松本清張の推理小説で、「一事不再理」をテーマにしたものがあったが、確かそのことを悪用していたものだったように記憶する。松本氏は、「一事不再理」の不合理を問いたかったのだろうか。
2008年2月24日(日)作成
今日の新聞各紙に、ロス銃撃事件の三浦和義元被告がアメリカで逮捕された記事が載っている。
ロス銃撃事件は、三浦氏が1981年、妻を殺害したとして殺人と共謀の容疑で逮捕されたもので、一審では無期懲役、二審では無罪、最高裁で無罪が確定した。
一方、妻を殴打したとされる事件では、殺人未遂罪が適用され、懲役6年の判決となった。
この事件は、もう26年経つが、アメリカでは殺人罪に時効はなく、アメリカの国内法では、アメリカで起きた事件はアメリカで裁くことになっているので逮捕した、ということだ。
私は、スキャンダラスな事件はあまり関心がないが、当時の洪水のような情報に、一定の関心を持たざるを得なかった。
当時の私の印象は、「限りなく黒に近い灰色」という疑惑を感じるものであった。それは、三浦氏の記者会見等での「説明」が嘘っぽいと思ったし、「嘘泣き」と感じたからである。
裁判でも、一審は、実行犯を氏名不詳の第三者とする異例の認定で無期懲役としたが、二審は、共犯者が見当たらないとして逆転無罪になるという、「疑惑はあるが、残念ながら証拠がない!」という感じだった。
ところで、当時の三浦氏の弁護士が、今回の逮捕を「不当だ」とTVで言っていたが、ロス市警は「新証拠が見つかった」と言っているで、アメリカの国内法の規定により、逮捕することは当然だろう。
日本国民の多くは、この事件について疑惑は晴れていないように思う。私は、アメリカの捜査当局において、疑惑が解明されることを望みたいし、日米双方の捜査及び裁判の違いがどのようになるのか、非常に関心を持っている。
仮に、アメリカでの新証拠により、「有罪」ということになると、日米の司法判断が「天と地」ほどの違いということになる。
日本では、「一事不再理」により、改めて裁判が行われることはないが、それに「不合理」を感じる人は出てくるだろう。
松本清張の推理小説で、「一事不再理」をテーマにしたものがあったが、確かそのことを悪用していたものだったように記憶する。松本氏は、「一事不再理」の不合理を問いたかったのだろうか。