水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

やっと

2010年04月13日 | 日々のあれこれ
 土曜は半日、昨日は体力測定だったので、やっと平常授業になった感覚がある。
 春休みの宿題として、3月に手作りの古文単語集プリントを配った。
 昨年度、市販の古文単語集を定期テストごとに範囲を決めて勉強してもらったが、定着度が大変よろしくない。
 というか、はっきり書こう。ぜんぜん覚えてきてくれなかった。
 一昔前みたく、罰則規定を設定するか、合格するまで部活行けないよテストをするかしかないという状況ではあったのだが、英語や数学でそれががっつり行われているなか、古文単語まで参戦するのはためらわれた。
 それで、最小限にしぼり、いつでもポケットに入るタイプのものを配布した。
 予定では、もっと後の段階で、まとめのために配ろうと思っていたのだ。
 授業中に、いくつか質問してみる。
 「~にやあらん」の意味は?
 「 … 」
 「つかうまつる」は?
 「 … 」
 ふっふっふっ、みなさん、ぼくを本気にさせたいようだね。
 たしかに、いつまでにやりなさいと言われて、やらない場合になんのペナルティもなければ、普通はやらないか。
 自分をかえりみればわかる。
 やった方がいいのはわかっているが、さしあたって今日やらなくても怒られない仕事はどんどん後回しになっていくから。
 目の前にどんどんつみあげられていくものを片付けていくのに精一杯なのが、われわれ凡人の仕事術だ。
 そんな中でも、少しでも早く見たいだろうと優先順位を無理やりあげて配布した楽譜に、アレンジがへんですの感想しかもらえなかったのは、かなりがっかりしたことではあった。
 その程度の思いの伝わらなさを気に病んでいるようではだめだ。
 次は明日をのりきらねば。
 今日の雰囲気では、単語集プリントって何? といいそうな気配の子もいた。
 辞書の代わりに使ってもらおう。
 古文を読むのに、古語辞典などという高尚なものをひく必要などない。
 プロがつかえばいいのだ。
 今の高校生諸君の学習状態と、やるべきことを考え合わせたなら、英語にしても古文にしても、紙辞書を買おうなどと主張する方は、化石だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
コメント
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