今日は入学予定者の説明会。
校歌の紹介というお役目をいただいているので、いつも通りわたなべ先生の伴奏で朗々と歌う … はずだったが、やや不調だった。アップが足りなかった。どの声質で歌えばいいんだっけ、という迷いもあった。
秋川雅史さんの歌う「あすという日が」をnack5で何回か聞いたとき、何か違和感を感じた(昨日から疎外感を感じたり違和感を感じたりしてるが、頭の頭痛が痛い的なこの表現てまずいのかな)のを思い出す。
吹奏楽界のちょーうれっこ八木澤教司先生の作曲されたこの合唱曲は、名曲とまでは言えないと思うが、上手な中学生による合唱を聞くと実に胸にしみる。
でもオペラの歌い方でごっつり歌われると、楽曲の持ち味が生きてこない気がする。
川東校歌も、秋川さんふうに歌ってしまうと、聞いている人はひいてしまうかななんていう、アーティストとしての悩みを抱いてしまったのであった。
そうか、「わたしのお墓のまえに … 」をベルカントで歌うのは、ミートソースうどんのようなものなのかもしれない。
最近nack5で耳にしてすぐにアマゾンで買ってあたりだったのは、沢井美空さんの「卒業メモリーズ」だ。
♪ あなたに会いに学校にいく あなたのために早起きをする … ~
この出だしでずきゅんとする。一瞬のうちに、数十年前のせつなさにつつまれた。
歌詞はふつうで、曲調も目新しくはないが、何がいいのだろう。
声は絶対的かつ圧倒的にいい。現役高校生の歌い手さんらしいが、声はもう少しおねえさんだ。
持って生まれたものを天分といい、天分は世のため人のために使われてはじめて価値を得るのだとしたら、彼女が歌手になってくれたことを感謝したい。この曲こそ秋川さんのカバーでは難しいな。