校内での定演の練習は今日で最後。
つまり3年生は最後の小講堂合奏だったけど、自分のソロをちゃんとやらなきゃという意識もあるせいか、感慨にひたってる風はなかった。ひたらないか、遊びに来ようと思えばいつでもこれるから。
現に卒業して十数年経ってふらっと来てくれるOBさえいるくらいだし。
自分がたとえば定年とか、他の部に移るとかで最後の合奏だったらどうだろう。
やはり感慨深いものはうまれるような気がする。
今それが訪れるとしたら、名残惜しさがないといったらウソになるが、自分のやってきたことについてはたくさんの失敗もふくめてそんなに後悔はない。
その程度でよかったのかと他人からは思われる面もあるかもしれないが、自分にとってはかなりの程度だったから。
部活にかこつけていろんなところに行った。部活指導の糧になると理由をつけて、コンサートや芝居のけっこう高価なチケットを買ったりもした。
いろんな人に知り合えた。これがいちばん大きいかもしれない。
部活をやめても遊んでくれそうな(たぶんだけど)人と知り合えた。
そう思えば、いろいろ大変だったけど、感謝の思いばかりだ。
あれ? なんかやめそうな文になってしまった。
かりにもし自分にとって明後日の演奏会が最後だとしたら、やはりいいものにしたいと思うはず。
卒業生たちにとっては、一回限りの卒部演奏会なのだから、思い出深いものにしてあげたい。3年生だけでなく他のみんなも、最後の気持ちで取り組めたらいいな。
そのためには、上手に演奏しようという気持ちより、一生懸命やろうという気持ちの比率を高めておくのがいいような気がする。
明日は一日リハーサルです。