1学年だより「有名人になる方法3」
自分の能力と市場が求めている分野を分析し、PDCA(Plan計画→Do実行→Check検証→Action改善)サイクルを回していった勝間和代氏は、書いた本がベストセラーになり、経済評論家としてメディアに出ることも多くなった。そんな折、勝間氏は身近に接することができるようになった有名人を客観的に観察する。
~ バラエティなどのお仕事で、お笑い系の方といっしょになることがあります。ロケ中の待ち時間、ロケバスの中などでいろいろな方に、「なぜブレークする芸人さんと、そうでない人がいるのか」という質問をすることにしています。
すると、答えはいつも同じです。
「どのくらい、芸人になりたいと思っているか」
才能がある人はたくさんいます。しかし、多くの人は「芸人」という仕事を目指していることを人に言えなかったり、あるいは、どんな苦労をしても芸人になりたい、とまでは思っていないそうです。
ところがブレークした人たちは、アルバイトをしながらも話のネタを磨きつづけ、何度も相方を代えながら新しい商品を開発し続け、そうやって繰り返しているうちにだんだんと、「こいつはおもしろいじゃないか」と目をかけてくれる人が増えてきて、ブレークにつながっていく、というのです。
歌手や俳優の方で、一見デビューしてすぐに人気が出たように見える人たちでも、じつはその前にしっかりとしたトレーニングを学校で受けていたり、アメリカに短期留学して演技やボイトレのレッスンを受けていたりと、必ずなにか売りものになる「素材」を磨いているものです。 ~
何年も頑張ってもブレークできずに終わる芸人さんも多い。
というか、テレビに出るほどの活躍ができるのは、ほんの一握りの限られた人達だ。
その原因は、勝間氏のことばを借りるなら、自己の「商品性」を磨き続けられたかどうかによる。
もちろん、運のいい悪いはあるだろう。
世の中には、「運がいい・わるい」現象はたしかに存在するように見えるが、しかし何もしてない人に突然幸運が訪れる事態は起こらないものだ。
そして「運がいい」とか「奇跡」に見えることでさえ、よくよく調べてみるなら、多くの人の無数の努力がまさに運よく結びつきあった結果であったというのが、本当のところではないだろうか。
自分を磨き続けることなしに、夢が叶うことはない。
だとしたら、自分の夢を叶えられるかどうか、目標を達成できるかどうかの判断は実にたやすい。
今日自分を鍛えることができたか。昨日より今日の自分が0.01%でも伸びているか。
そんな日々を過ごしているかどうかにつきる。