水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

合宿

2012年09月01日 | 日々のあれこれ

 県立高校はまだ始まってなかったり、8月中に始まってしまったりのようだが、本校は土曜の今日が始業式。
 とくに事件もないから普通に体育館に集まり、校長、指導部長の話を聞き、教室にもどってHR、そのあと放送の指示に従って避難訓練が行われた。関東大震災にあった9月1日が防災の日となっているが、3月11日もなんらかの日に設定して(もうなってるのかな)、震災を忘れないように、原発事故を忘れないようにしないといけない。
 家族や縁者の命日もそうだけど、そういう形で日を設定するのは、大事じゃないかと思う。「誰それのことは忘れられない」「何々の出来事は一生の傷」と時に人は言うけれど、人間の記憶ははかないもので、五感が感知しないものは、どんどん脳の奥深くにしまいこまれていく。その瞬間の喪失感がどんなに大きくても、時が経てばそれは薄らいでいく。逆にそうでないとつらくて生きていけないし。薄らいでいくことにまた人は罪悪感を覚えたりしてしまう。命日とか記念日という形で、その日だけは思い出して悲しみにうたれたり、感謝したりし、その日が終わればまた日常にもどっていけばよい。残された者までずっと不幸だったら二次災害が大きすぎるから、それでいい。よくできたシステムだ。
 午後は、各アンサンブルチームにひととおりみんなの前で発表してもらう。やっと譜面を読み終えたというチームがほとんどだった。平行して、コールユーブンゲンのテスト。発表のあとチーム別合奏曲の合奏。
 夕食の後、星野高校で合同演奏させてもらう曲の合奏と踊りの練習。からだのキレがよくない。たぶん気持ちが足りない。一人一人の踊りのテンションはそのまま演奏とかぶる。歌もそうだけど表現する身体になっていくためには、このへん妥協したくない。そのまま一晩のプチ合宿に入った。

コメント
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