水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

川越市技術講習会

2012年09月30日 | 日々のあれこれ

 今年の川越市技術講習会は大変な盛況で、中学生の申し込みだけで定員を上回り、当初高校生はなしにしようかという話もあったが、川越高校の先生のはからいで、高校生はバンドレッスンをしていただく形になった。
 ただ、台風の直撃だけはいかんともしがたく、午前基礎合奏、午後に曲のレッスンというメニューは変更になり、午前中の二時間をつかって、呼吸法のレクチャーと、その理論を用いた合奏指導をしていただいた。
 藤井完先生のお話が始まる。
「吹奏楽に指導には勘違いがいっぱいある。いっぱい吸えとか、息のスピードあげてとか言われたことある人? いるよね。息をそういう物理的なものと考えているところに問題がある」
 やべ、たぶん昨日の合奏で言ってかもしれない。部員がおれの様子をうかがっているようなので、とりあえず「ごめん」と頭を下げておいた。
 お話がすすむにつれて、自分の言ってきたことが全部否定されているわけではないことは気づいた。
 とくに「歌うように吹く」というポイントは常日頃大事にしているつもりでもあるし。
 ただ「歌うように」は比喩でもなく、観念的なものでもなく、純粋にフィジカルの問題にしないとだめだとおっしゃる。
 となると、今日うかがって、すぐにできるようになるものでもない。
 「息のささえとは、呼気時における吸気的現象のことだ」とか、「唇をふるわせるのではなく空気の波をつくる」とか、示唆に富むお言葉をいくつもいただいた。
 もちろん藤井先生にとっては「示唆」じゃないんだろうけど。
 これらを、ああ、そうかと思える、そして演奏に表せる子が増えれば、間違いなくバンドのサウンドは変わると思えた。貴重な機会だった。
 午後、今日の講師の先生方の模範演奏を聞き、全員合唱をして閉会。
 学校から、「最終バスを4時にして、その時点で生徒全員帰宅させる」指令が届いていたが、十分余裕をもって対応できてよかった。
 昼を食べてなかったので山田うどんで、ピリ辛野菜汁そばを初めて頼んだら実においしい。山田うどんさんの奥深さに感じ入り、学校にもどって誰もいなくなった職員室でプリント手直しなどをしている。雨風はまだそれほどでもない。藤井先生の『朝練 管楽器の呼吸法』をアマゾンで注文してから帰宅しよう。

コメント
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