「あまちゃん」ブームのせいで80年代アイドルが脚光をあびている。
wikiで調べたら、80年デビュー組が松田聖子、河合奈保子、三原順子、岩崎良美、柏原よしえ。
薬師丸ひろ子の歌手デビューが81年。
そして82年組が、小泉今日子、中森明菜、松本伊代、早見優、石川秀美、堀ちえみ … 。
すごいな。すでに大学生だった当時、子どものころ天地真理をすきだった(昭和史?)ほどにはのめり込んではいなかった。
芸能界なんて黒い世界だからさなんて大人ぶって言うこともおぼえてはいたが、別世界にいる別次元の存在としてみていた。今もそうだけど。
「スローモーション」をカセットで聞かせながら、この子はくるぞと言っていた同級生の林くんの慧眼にのちのおどろいたり、568スーパーに「まちぶせ」の営業に来た石川ひとみを見に行き、ロープの張られたラインを越えて警備の人の怒られたりもした時代。
しかし80年代前半で、時代のアイドルとも言える存在はいなくなり、それ以降、そういう全国民的にアイドルとよばれる存在は出なくなったんじゃないかな。
もちろん、その後もアイドルとよばれる存在はたくさんいるが、老若男女、すべての世代に知られているようなアイドルはいなくなった。
たとえば、今能年玲奈ちゃんなんて時代のアイドルに近いけど、われわれおじさんたちの熱さに比べたら、高校生はそんなに興味をもってないようだし。
全国民的アイドルがいなくなったのは、やはり日本人の生活スタイルの多様化が第一要因だろう。
みんながお茶の間のテレビをみていた時代が完全に終わった時代といえるかもしれない。
家庭に複数テレビがあるのが普通になった時代。
さらに今はテレビよりもネットが一番の情報源になった。
なんでこんな社会学のレポートみたいなこと書いてるんだっけ?
そうだ、森高千里だ。
アイドルといえば歌手よりもモデルさんとかになっていった90年代、森高千里さんは、新しい形での歌い手さんアイドルだった。
自分で楽曲もつくり、ドラムも叩き、意図的なコスプレで歌う彼女は、アイドルを対象化したアイドルだった。
「こんな感じで歌えば喜ぶんでしょ?」的な上から目線に射られた当時の若者たちは、おっかける側もそういう自分であることを意識して、一緒に偶像をつくりあげようとしていたのではないか。まさにアイドルだ。
いやいやいや、そんな理屈はいいんです。
今は44歳になった森高千里さんが最近YouTubeで自分の歌を歌っている。
その撮影のために行われたライブ版のCDを聴くと、声がかわってない。DVDをかけると見た目も。
いや、変わってるんだけどね。変わっているけど、本質は変わって無くて、お年をめして、お子さんを育てたという人生経験がいい意味で加わり、若い頃のとんがったところが少し減って、でも「こんなのがいいの」的目線も健在で、実にいい感じだった。それを言いたくて。太田裕美さんもそうだけど、森高千里さんも希有な存在だと思う。
あ、部活からの逃避で聴いているのではないので、ご心配なく(笑)。