急だけどお祝いするから来てと連絡を受けて、練習後、南古谷から大宮、そして東武野田線で春日部へ向かう。初めて野田線に乗ったのは赴任して二年目の家庭訪問のときだったろうか、このまま乗っていると野田の醤油問屋に着くのだろうか。生涯数えるほどしか乗ったことのない電車だが、乗り慣れた車両なので落ち着く。むしろ新河岸から東上線に乗ろうとして東急の赤い車両が来ると落ち着かない。
駅近くの「だん家」という居酒屋で、親しい先生方と、三郷北高校さんの西関東出場を祝ったのだった。
昨年まではB部門に出場していて、今年からAでいきなり西関東。きけばステージにのっていたのは45人で、オーボエ・ファゴットはいないそうだ。
A部門で西関東に出場できる学校さんといえば、巨大戦力を有し、練習場所に恵まれ、予算も潤沢に … というイメージがある。
実際にはどの学校も大変苦労されていることは重々承知はしているのだが、それでも三郷北さんのような、常連校に比べればきわめて「普通」の学校が上位に食い込んだことは、ものすごくはげみになる。
とくに特殊な練習をされているわけではない。まじめの積み重ねが結果になった、と思う。
見習うべきだ。顧問ももっと誠実に曲の分析をしないといけないし。もっと愚直に練習したいと思った一夜だった。