100回に1回成功するとき、「成功確率は1%」だと表現する。
1回だけチャレンジした場合に、成功確率は1%で、失敗確率は99%だ。
2回だとどうなるか。99%×99%=約98%が失敗なので、どちらかで成功する可能性は2%。
3回は、4回は、 … 。50回チャレンジし、すべてに失敗する確率は61%、一回でも成功する確率は39%になる。100回やった場合には、成功する可能性が63%まであがるという。
この話は、染谷昌利『ブログ飯』という本に紹介されていた。
もともとは、「R25」というWEBサイトに載っていた記事だそうだ。
成功確率1%でも、100回やってみると、成功の可能性が63%になる。
実際には、何回もやっていればスキルもあがっていくはずなので、可能性が1%「も」あることがらなら、数十回チャレンジするうちに必ず成功してしまうとも考えられる。
問題は、2、3回とか、せいぜい10回とかでやめてしまう場合が多いことではないのか。
ちなみにさっきの計算にもどると、418回やれば、成功確率は99%になるんだって。
すごくない?
成功確率1%ってどういうのだろうか。
突然、学生時代に体育科教材研究の授業を思い出した。小学校教員を目指していたので、当然体育の単位もとらないと免許がもらえない。
「けあがり→前回り→後ろ回り→飛び越し降り」がたしか試験のメニューで、自分にとってはけあがりが難関だった。マットと鉄棒間の高さが自分にほどよくフィットしたときは上がれるのだが、そうでないときは情けないくらいに上がれない。
ましてチキンだから、試験の時にびっと上がれる可能性って1%だったかなあと思って。
それで、夜友人を呼び出して、夜中の公園で練習したことをおぼえている。
でも、4%ぐらいはもともとあったかな。
本校が今年県大会に進める可能性って、何%だったのだろう。自分の中では50%以上にはなっていた(ほんというと、もう少しあがってたのだが、言えない)。むしろ、過去に県大会に行けた年の方が、直前の感覚では小さかった。かりに実際の可能性が33%しかなかったとして、じゃ3回演奏できたら上に行けたのかといったら微妙だ。
ずぶんが橋本愛ちゃんに告白して交際してもらえる可能性って、ひょっとしたら1%はあるんじゃないだろうか。だとしたら、400回ほど告ってみたら、衝撃のスクープが起こりうるのだろうか。うるような気もしてきた。どうしよう。
というように具体的事例を考えてみると、「成功確立1%」という想定自体が難しいことはわかる。
でも、成功確率はほとんどない、1%しかない、でもゼロではない、と思えることだったなら、とりあえずひたすらチャレンジしてみる手はあるのではないだろうか。
成功確立が1%あるというのは、実はけっこうあるってことなんだろう。
ぎゃくに一回やってみて、それがダメで諦められるようなことなら、最初から成功させたいことではなかったのだとも言えるし。