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コーヒーが冷めないうちに 川口俊和

随分前に書評誌でお勧め本になっていたのだが、読まないまま放置していたところ、最近色々なところで本書の話題が目につくようになってきたので、読んでみることにした。幾つかのルールの元で過去に戻れることができるという都市伝説のある古い喫茶店という設定で、様々な人間模様が連作形式で描かれる本書。過去に戻っても現在は変えられないのだが、現在に戻った後の未来は変えられるというメッセージは、古い手法のようだがなんとなく盲点だった気がする。ほっこりと心の温まる内容で、じわじわと人気を集めているというのがよく理解できる。(「コーヒーが冷めないうちに」 川口俊和、サンマーク出版)

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