玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

二月となれば「二・二六事件」(前)

2024-02-22 10:43:55 | 近現代史

今年に入って、松本清張の『昭和史発掘』を読んでいる。退職後に買い集めてほぼ1~9巻まで揃えたが、昭和史全般ではなく、二・二六事件が殆どであることを知った。(実際は5巻~9巻まで)

だが、清張が何故二・二六事件に拘泥したのか、近頃気になってきたのだ。

先日、参考図書として高橋正衛『二・二六事件』を読み終えた。

以前に読んだとき、根拠や切り口がしっくりこないので、文献資料としては外していた。

今回読み返して気が付いたこともあった。まず二・二六事件はこの老いぼれ軍人たちの狂騒曲が一因であった。

真崎甚三郎、荒木貞夫、この二人は陸軍大将となり、荒木は陸軍大臣、真崎は参謀本部次長、教育総監を勤め、これ以上に何の望みがあるのだろうか。彼らが皇道派の頭領でもあった。

皇道派と言っても、実体は鍋島藩、土佐藩系統の藩閥であり、サーベル替わりに日本刀を推奨した時代遅れの軍人たちであった。

荒木は陸軍大臣時代は人事が好きで、人事案に赤鉛筆で訂正するのが無上の喜びであったそうだ。

当時は命を懸ける戦場はなく、三宅坂の三官衙が戦場である軍人の官僚(幕僚)の典型であった。

ふと人事で矜持を引っ込める、今の霞が関の東大官僚、とくに税金逃れ議員を許す財務官僚を思い出す。

戦前で云えば、差し詰め陸軍大学校を出たエリート幕僚だ。しかも超エリートは陸軍幼年学校を出ている。今の開成や灘かな。変な風に似ているのが恐い。【次へ】

 

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新聞購読者が絶滅する時

2024-02-21 10:56:21 | ブツブツ

アーク・タイムスで内田樹と尾形聡彦の対談を見た。大手の新聞を50歳以下の人は購読しないらしい。

実は50歳以下の購読者は1割を割り込み、数%台らしい。今後も新聞購読者は必ず減っていくが、それは社会の死者数と一致していく、と尾形氏は言った。怖い話だが現実のようだ。

もう活字から国民性が造られるのではなく、ネットの安富歩とかホリエモンあたりから国民性が造られるのかな。

ということは、ベネディクト・アンダーソンの本もいらなくなるのか、…。

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どうやってガラクタから選ぶのか

2024-02-20 10:26:21 | ぼやき

此の圀の選挙は、粗悪品、偽物、紛い物、壊れ物、等のガレージセールから少し使えそうなものを選ぶ、そんな感じだ。

小選挙区制の二者択一なんか到底受け入れられない。

何だか江戸時代に戻って、三百諸侯の世襲大名を造るようなものだ。

だから若い人は選挙に行かない。今そのことがよく解る。

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政治が恐くなった

2024-02-19 09:23:03 | 政治

政治に関わるということは、権威主義いや独裁体制の下では個人の命を懸けなければならないようだ。

習近平の中国、プーチンのロシアで、政治と個人の死が日常的な交換性を持つ。

翻って、一応議会制民主主義を標榜する自由選挙制の国家は、選挙に行かないようにガラクタ・セールをやってみたり、税金で本を買って文化や輿論の操作をしている圀もある。

この圀では為政者が責任ある態度を示さなくなった。こうした場合、尊攘志士が出現するかもしれない。

どちらの体制も、政治というモノがとても恐くなった。

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声を小さくする教育の罪

2024-02-16 19:01:07 | 政治

「声が小さい」コレが明治以来の此の圀の特性というか国民性です。

ところが声の小さい国民性を更に醸成し、選挙にも行かせないようにして、自民党層の安泰を目論んだ人たちがいるようです。

彼らは一様に「保守」と自称しています。何を保守しているのか?要するに自分を、子孫を、自分の位置を、自分の富を保守しているのでしょう。

立民党にも、国民党にも、偉そうに「保守主義」だと言う議員がいますね。

そんなことより、今は大声で「自民党は下野しろ!」と言って欲しい。

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