犬を飼うようになると、ネットワークが広がってくる。子連れで町に出かけると、声をかけてくる人が増えるのと同じようなもの。
最近知り合いになった近所のスティファニー。彼女の知り合いで自閉症の息子を持つラスベガスに住むカウンセラーのベッキーに勧められて電話をしてみた。
最近、犬を飼ったことを話してみると
「うちの息子、犬のしつけ教室(Dog Obesidence Class)に何回も通ったのよ。おかげで動物シェルターで、今でも週に1度ボランティアしているのよ。動物に慣れるのは、自閉症児にはいいわよ」とのこと。
シェークスピアのしつけだけでなく、息子の自閉症にも効果的ということで、地域の犬しつけ教室に早速申し込んでみる。6回シリーズのレッスン、先週から始まったらしいが、定員に余裕があったので途中から入会。
昨日は、私たちにとっては一回目のレッスン。「Sit」「Down」という基本的な命令をTreatを使って教えるが、なかなか難しい。それから犬を連れて歩く練習をするが、犬が自分よりも先に歩かないようにTreatと手綱をうまく使いながら犬に教えこんでいく。誰が「ボス」かを犬に教え込んでいくらしいが、テクニックを習得するまで時間がかかりそうだ。
参加者は、約10家族。それぞれが犬のしつけの悩みを語り合うこの教室は、アル中のサポートグループあるいは、育児サポートグループみたいなもの。週ごとに新しいテクニックを教えてもらい、それぞれが自分の感想を話し合う。悩みが共通しているので、お互いに納得したり、笑いあったりして1時間過ごす。
それにしても、もともと「動物が苦手(特に犬)」で、今でも犬を見るたびに体がこわばってしてしまう私が、なぜ犬を飼うことになり、「犬のしつけ教室」に通うハメになったのか今でも信じられない。人生、予想外に展開するものだ。