地獄の沙汰もヨメ次第
まずは一回目です
時代は変わったというか、晩婚化傾向が進んで、今や「嫁姑物」の
ヒロインが40歳の新婦って感じ?
この40歳の新婦はおにぎりチェーンの社長さん。ニューヨークに支店を
出すのが夢のバリバリキャリアウーマン
旦那はその秘書。ゆえに顎で使っているわけ。
趣味はフラダンス。
姑の方は古式ゆかしい「折り方」という折り紙のこったやつを教え、
趣味は三味線の超「伝統主義・日本人主義」の方。
アメリカナイズされた嫁と「日本人なんだから」を口癖にしている姑が
うまくいくはずなく・・・ しょっぱなから大騒動。
二人が住む姑の家の離れの改造が、ヨメは現代的なテラスを作って
彼と犬とさわやかな朝食を・・・と思っていたら、勝手に姑に和室に
作り変えられてしまいました
それも神棚と床の間のあるお部屋に。
「日本人のくせに畳みが苦手とはどういうことですか」
「あなた、どこの国の人なの?」
「仕事をいいわけにするなっ」
「常識知らず」・・・とまあ、かなり手厳しいんですが。
このあたり、ヨメの江角マキコと姑の野際陽子さん、かなり丁々発止の
やりとりで笑わせてくれます
(何と野際さんはヨメの実母も演じているんですが、こちらは超だらしない
小説家の役)
でも、日本人が昔から美徳としている常識や礼節をきっちり教えようと
いう姑さんの言う事は決して間違ってないんですよね。
(どこかの妃殿下に聞かせてやりたいくらい)
見かけは日本人でも考え方や好みがアメリカナイズされて、合理主義
一点張りのヨメがどこまでこの姑と対等に遣り合えるか・・楽しみです
(何と・・何気に紫吹淳さん、ご出演でした。名前を見るまで気づきません
でした。ヨメのフラダンス仲間なんですね・・かなりまん丸くなっていて
本当に本人?みたいな・・・・)
ちなみに我が姑はあんなに親切じゃありません・・・陰険なんだよね。
菊次郎とさき
まず・・主役の「菊次郎とさき」以外は家族や先生などが全部変わって
しまったのが残念です
特におばあちゃん役の草笛光子さんが吉行和子さんになってしまった・・
草笛さんの「タケ殿」っていう言い方が好きだったのになーー
それにたけし役も、前回までと比べてほっそりしたような気がするし・・・
ちょっと慣れるまでに時間がかかりそうな私です。
一回目は「父の日」のお話。
今ではメジャーな「父の日」ですけど、当時は誰も知らなかったんですよね。
で、タケシの先生が「お父さんに感謝する作文を書いて来い」と言いました。
ところが・・・のんだくれですぐに暴れる菊次郎は、タケシからみて
とても尊敬したり感謝したり出来る相手ではなく・・・・
しょうがないので、一番上のお兄ちゃんを「父ちゃん」にみたてて作文を
書いたら、菊次郎のプライドをずたずたにしてしまって・・・・
(菊次郎が重君に向って「タケシをどうやって手なずけたかしらねえがな」と
ぶんなぐるシーンがほろ苦い感じで笑えました)
でも、結局「父の日」のパーティを開いて貰ったことで、菊次郎は大満足。
紋付袴を着て床屋にいく程嬉しかったわけですね。
でもラスト「父親らしさがわからない」と言ってしゅんとなってしまってる
姿にはうるうる来てしまいました
それを「軽く考えなよ。父親なんてもんはね、背中を見せればいいんだから」
と慰めるさきさん・・やっぱりここに「愛」が
結局、タケシの作文は紙に大きく「北」の字を書いて・・つまり菊次郎の
屋号を書いて終わり。
「親のありがたみは死んでからしかわからないんだから生きてるうちは
それでいい」というさきさんの言葉・・含蓄ありますよね。
ま・・登場人物も変わって雰囲気も少し変わりましたけど、これからが
面白そうなので、まだまだみますよーー