テレビではあまりおおっぴらに報道されなかったようですが、
皇太子殿下は11日、来週からのブラジル訪問に際し、記者会見を開いて
います。
当然の事ながら「今回同行を見合わせた妃殿下」の話も出たわけで・・・・
全文を掲載するわけにはいきませんが、気になったところだけ
(宮内庁HPや新聞ではかなり添削が入っているようなので、一番早く
詳細をアップしてくれた読売新聞の文章を参考に致します。
ブラジル訪問への抱負
ここでは普通に抱負や両陛下から見聞きしたことなどをおっしゃって
いるのですが、次の一文
「また私も海外への最初の公式訪問がブラジルであり、
弟の秋篠宮や妹の清子も、同じくブラジルが最初の公式訪問国に
なったことを両陛下がとても喜んでおられたことを記憶しております」
いちいち「弟の秋篠宮、妹の清子」っていう言い方がなんとも
味気ないというかよそよそしいというか。それに降嫁したとはいえ、黒田
清子さんがブラジル訪問した時には「紀宮」だった筈なので、昔のように
「紀宮が」とおっしゃってはいけなかったんでしょうか
わざわざ「弟の・・・妹の・・・」って付け加えるあたり「自分は兄だ」と誇示
しているようで痛々しいです。
ブラジルへ単独訪問になった事について。また今後の妃殿下の
海外公務への見通しについて。
皇太子
「今回ブラジル国政府からご招待いただいたことを、雅子もとても
ありがたく思っています。
お伺いできないことを本人はもとより、私も残念に思っています。
今回の訪問においては、訪問国が遠隔の地であるということに加えて、
各地で執り行われる移住100周年記念行事への出席という訪問の
目的のために、訪問期間が長く、また連続して出席する必要のある式典、
交流行事が予定されているので、お医者さまともご相談の上、
総合的に判断して私一人で訪問することに致しました。
また現地での準備の都合などを考え、早い段階で決定しました。
私たち夫妻での訪問をと願っておられた現地のブラジルの方々、
そして日系人の方々のご期待に沿えないことは忍びないと思いますが、
ご理解いただきたく思います。
スペインについても検討に時間的な余裕がありましたが、同様に総合的に
判断して難しいということになりました。
今後の外国訪問についてもケース・バイ・ケースで
お医者さまと相談しつつ判断することになろうかと思います。
基本的には前からお話ししているように、
外国訪問は我が国と諸外国との友好親善を増進する上でも良い機会であり、
今後とも大切にしていきたいと考えております」
通常、皇族は「お医者様とご相談の上」というような言葉は使いません。
「医師と相談の結果」と言いますが、この敬語は雅子妃風の言い回しで
あると思われます。また回りくどい言い回しは独身時代の東宮にはなかった
ものであり、ゆえにこの作文は雅子妃の手によるものと考えてもいいかも
しれませんね。
「私たち夫妻での訪問をと願っておられた現地のブラジルの方々」という
言葉も、日本語としてはちょっとおかしい。
「私達夫婦での訪問を心待ちにして下さっていた・・」というべき。
いつから皇太子はこのようなおかしな日本語を使うようになったんでしょう。
「ご期待に沿えないことは忍びないと」
これも確かに変ですね。何だか変。
「ケースバイケース」という事はその都度検討し、訪問する国、しない国を
決めていくという事で、それってちょっと傲慢?
ケースバイケースの具体的な意味は?
皇太子
「ブラジルは非常に遠隔地にありますし、それから、連続して出席する
式典や交流行事がいろいろありますので、いろいろなことを考えて、
今回は難しいというふうに判断したわけですけれども。
これはいろいろな条件が考えられると思いますけれども、雅子の体調にも、
うまく耐えられるのではないかと思われるような、
そういうものが将来でてきた場合には、またその場合はその場合として
考えていければというふうな、そういう意味です。
いずれにしましても、そのような訪問が本当に雅子の回復の上でも
役立つものであればということを強く考えております」
「けれども」「というふうな」の多用は雅子妃がよく会見で
口にしていた事ですね。
一つの文章が回りくどくて長い・・何を言いたいのかよくわからない。
これぞ官僚言葉なのかなあ・・・・と。
「いずれにしましても、そのような訪問が本当に雅子の回復の上でも
役立つものであればということを強く考えております」
この一文はかなり強烈に受け止めなくてはいけません。
なぜなら、妃の回復に役に立つ外国訪問なら行く・・と言っているわけで。
でも皇族の外国訪問はそういった目的があってはならないものでは
ないでしょうか?
要するに今回のブラジル訪問は
「遠隔地」「連続してある式典」「交流行事」があるからいけなかったと
言っているわけですが、上記の3つは外国訪問にはつきものの事で、
これを外した「私的な外国訪問」をしたいとおっしゃっているのでしょうか?
また記者会見の締めに「雅子の回復の上にも・・・強く考えております」
と持ってくる事自体がすでに妻のことしか頭にない皇太子という印象を
さらに強く与えてしまう結果になりました。
いずれにしても、今回のこの締めの一文は、とりようによっては
「妃の回復に役に立たない訪問だから行かない事にした」と受け止められ
かねないわけで・・・・
これが「皇室外交」を目指したハーバード大卒のキャリア官僚候補だった
人の考えている事なのでしょうか。(皇太子の口を借りているにしても)
外国訪問も皇族にとっては一つの「公務」「仕事」「義務」です。
それを「権利「自分の都合優先」に置き換えてしまっている事が
よくわかる会見でした。
ではどういうべきだったのか・・・・簡単です。
「外国訪問は病気が治ってから。相手国に迷惑がかからないようになって
から」とおっしゃるべきでした。