一体、いつ以来になるんでしょうか・・・・ライブビューイング。
久しぶりだなあ・・と思って。
そのせいか涙腺がやたら緩みっぱなしになっており、幕開き、柚香光の顔を見ただけで思わず涙が・・・何で何で?
スカステで見た初日のフィナーレの印象の柚香光と千秋楽の彼女では全然違う人になってると思いました。
一言でいうと「苦労したねー」と・・・大人になった感じでしょうか。
思えば順調すぎる程順調だった宝塚生活。
新型コロナで自粛生活を送りながらも、本当はそれほど身に迫ったこととして考えてはいなかったかもしれない。あの頃の自分達のように。
それが初日が開いて、これから順調にやるぞーーと思った所でまさかのクラスター発生。
我慢していた情熱をばーーっと開いた途端にまた閉じられてしまったような鬱積。
誰のせいでもない。ただウィルスが悪いんだから誰にも八当たれない苛立ち。
何とか早く再開出来ないかと思っていたけど、結局9月になってしまった。
彼女にとって「はいからさんが通る」は初演から大事な作品だったろうし。
そういうものが上から抑えつけられてどんなに苦しく悲しかったろうかと思います。
勿論、ファンに申し訳ないという気持ちもあったでしょうけど、それでも応援してくれるファンたちの励ましに、やっと「宝塚の舞台に立てることは特別なのだ」と気づいたんだなと思いました。
だから、幕開きから柚香光の表情は人の涙を誘う程に熱気がこもっていたんですね。
全体的には1幕はあんなに引っ張っておいて、2幕はもう走る走る、セリフだけで次々場面が変わって行き「いくらなんでも早すぎるんじゃなかろうか?」と思ったり。
特に、ミハイロフ公爵が記憶を取り戻すのが早すぎてーー(笑)
私達は原作読んでる世代ですので、場面がぱぱっと変わろうと説明で終わらせてもわかるけど、予備知識がない人が見たら「え?いきなり冬星さんと結婚?」とか目をパチクリしてしまうことがあるでしょうね。
ラリサさんの「サーシャの母がドイツ人で日本に残して来た息子がいる」とかいう話も、普通なら後ろの陰でサーシャとラリサの子役あたりが出て来そうなものですけど。
びっくりしたのは、ロシアの大地と伊集院家が平面的に扱われていたことで、これって小劇場ではあるけど、まさか宝塚で見ようとは・・・・!
もしかして。ここって銀橋シーンだったのかしら?仕方なく横並びにしてしまった?
急きょ、銀橋を使わない演出にしなくてはならず、荒い演出が見えてしまったことが幾度かありました。
セットも、お披露目ならもう少し凝るだろうに、パーテーションと絵柄だけ?
「紅緒さん、そこへ行ってもいいですか」って木の上設定だったっけ?
私にはどうみても床に座っているようにしか見えず、「木に登っている設定なのね」と思い込むしかなかったのですが。
(原作で確認、木の上設定だった・・・)
震災の時に足を怪我したのは少尉の方だったのね。
私個人としては、母との仲がこじれていた冬星さんが、おかあさんの「お前がいないと生きていけない」の一言で紅緒を助けに行くのが遅れた瞬間をもうちょっと描いて欲しかった。無論、舞台ではお父さんなわけですが。
フィナーレはラフマニノフの軍服バージョンで、初日の燕尾服より好きかも。
ロケットの衣装はいつ見ても意味不明。
デュエットダンスの幸せそうな二人にまた涙です。
最後のご挨拶でもマスクがぐしょぐしょになる程泣いてしまって・・・大人になったのね。
こんな立派なごあいさつ。しかもおばさま達の💓をぎゅっと掴んで。
「ぎゅっとして持って帰りたい」なんて殺し文句言われたらファンになっちゃうよ。
さて、瀬戸かずやが二番手確定なのはわかりましたが、いいのか?それで。
歌劇団はそのつもり?それとも永久輝せあをぐいっと上げるのか?
違和感なかった永久輝せあですけど、顔が聖乃あすかと似たような雰囲気でどうにも困ってしまいます。マイティはこのままの位置をキープなんでしょうね。
娘役陣はどーする?音くり寿は綺麗・・・とまではいかないし。
もしかしてとても人材不足なのかしら?