目下、観劇自粛中のふぶきと姫です。
とはいえ、「はいからさんが通る」のライブビューイングは見ることが出来そうなので、久しぶりに宝塚を満喫してきたいと思います。
色々舞台も復活しているようで、見たいと思いつつも緊縮財政ゆえになかなか手が届かないのも事実です。
でも、コロナ以来、真に完璧な「美」というものに生でお目にかかることが出来なくて。
中国ドラマのイケメンに慰められているけど、やっぱりホントは生で見たいよね。
で、10月に帝劇で上演される「ローマの休日」のビジュアルが解禁になったそうです
脚本・堀越真・演出・山田和也といえば、帝劇おなじみの顔ですね。
私、「ローマの休日」は大地真央か何かでしか見たことないのですが、そんなに面白かったっていう記憶はなく(すみません)
やっぱり映画にはかなわないよなと・・・オードリー・ヘップバーンは特別ですからね。
でも、このポスター見て久しぶりに美女が見えたなと。
土屋太鳳のアン王女。踊れるだろうけど歌えるかどうかわかりませんが。
多分、実物大の若くてはっちゃけたアン王女になるのでは?
ただ、上品さをどこまで出せるかは疑問符。立ち居振る舞いは大丈夫と思いますけど。
朝夏まなとのアン王女。立ち姿からすでに自分の見せ方を知っているプロですし、本当に美しいなあと思います。
ドレスの裾裁きはお手の物ですし。上品さでは負けないでしょう。
課題は「若さ」をどう見せるかですよね。
微妙な手の指先に経験の差が。
先日「世界一受けたい授業」に山崎育三郎が出演し、番宣も兼ねながら「ミュージカルの楽しみ方」を教えていました。
ミュージカルを嫌いな人のほとんどが「突然歌い出すことに違和感」があるんですよね。
今まで喋っていたのに突然歌い出すのは見てて恥ずかしい。
たまたまでしょうけど、その時の出演者がほとんどミュージカルを見たことがない人で、何が何だかわからないと言ってました。
私達からみると、歌舞伎や狂言の方がよほど何が何だかわからないと思うのですが。
「突然歌い出す」事に抵抗がある人こそ、まず宝塚歌劇から入るのはいかがでしょうか?
宝塚歌劇はブロードウエイミュージカルとは違って、決まり事のように「まずここで主役が歌って銀橋渡る」みたいなシーンがあるんですね。二番手はこのあたり、トップ娘役はこのあたり・・・と言った具合に。
ストーリーの整合性よりも個々の「見せ場」を大事にする舞台でもあるので、ミュージカルと言っても外国のとは違い、ミュージカル+大衆演劇+歌舞伎要素と見て幅広い演劇経験が出来るんじゃないかと思います。
上記のポスターを見て「朝夏まなとさんってどんな人?宝塚時代はどんな感じ?」と興味を持った方はぜひ「神々の土地」
と「シェイクスピア~空に満るは尽きせぬ言の葉」を見て頂きたいです。
どちらもわかりやすいので初心者でも見ることが出来ます。
山崎育三郎は初心者がどんなミュージカルから入るべきかという質問に対し、一つ目は「ミス・サイゴン」を上げました。
これはむしろ「男性向け」と話していましたけど、内容は現代版「蝶々夫人」で救いのない話です。
アメリカでは「差別」に繋がると上演しないところも出ているんじゃなかったかな。
なんせベトナム戦争時代に、アメリカの兵士とベトナム人女性が恋に落ちて子供が出来ちゃう。相手の男は家族がいてーーという。
代表曲「世界が終わる夜のように」「命をあげよう」など、ストーリーより曲がいい。
男性向け・・・と言ったのは、多分男性側からすると共感できる話だからという意味ではないかと。
そしてもう一つが「エリザベート」で、これは「女性向け」と言ってました。女性ならみな共感するんじゃないかと。
上演できなかった「エリザベート」のポスター。これねーーチケット難すぎて多分無理。
今や宝塚の代表作で、宝塚が初演。
宝塚版と帝劇版ではストーリーの運びは同じでも解釈が大夫違いますし、結構酷いと思う部分もあります。
ただ楽曲はどれも素晴らしいので、出来れば宝塚版から入るとわかりやすいかも。
山崎育三郎は花總まりの事はベタ褒めでしたね。そりゃそうです。
お花さまの為にあるような作品ですから。
普通だったら、宝塚にしても帝劇にしてもチケットの争奪戦が激しく、ネットで高騰で取引されて私のようなものには手に入らない代物です。
我が家ではおととし、山崎育三郎主演の「モーツァルト」を私と旦那と姫の3人で鑑賞。
旦那は香寿たつきがいたく気に入ったようで、今でも「星から降る金」は香寿たつきじゃないと・・・と(それしか見てないくせに)
作品を見てない二若君も「僕こそミュージック」が好きですけどね。
「次は家族でレ・ミゼラブル」の筈だったのに・・・・いつになることやら。
ミュージカルは全然とっつきにくいものではありません。
特に、フランス版・・いわゆるフレンチミュージカルや宝塚歌劇は日本人には入り込みやすいものがあるでしょう。
たまには美しいものがみたい。
愚痴になるけど、中国ドラマもなかなか日本に新作が入って来ないのです。
ある意味「陳情令」が中国ドラマブームに火を付けちゃって、今まで以上にTSUTAYAさんでは「貸し出し中」ばかり。
最低でも本国で放送後1年以上たたないとみるチャンスがないのが残念。
「完璧な美」を見ることでしばし、心を癒したいと思う私でした。