21世紀の今、当たり前のことをあらためて言わないとわからない連中がいると言う事に腹が立つし、いわゆる「嫌がらせ」でそういう事やってるんだなと思えば、罰が当たれと思ってしまう。
どういう経緯かわからないけど、最近の「愛子天皇派」の言い分は
愛子様の方が人気があるし品があるし綺麗だから天皇になってくれたら嬉しい
秋篠宮家はいやだけど愛子様なら天皇にふさわしいと思う
男の子を産んだからってティアラを被れるのが不思議。男尊女卑
これらは全部悪口なんですよ。
天皇家への悪口と言うのは、実は今が初めてではありません。
1970年代から1980年代くらいまでは「天皇制廃止論」系の本ばかりが並んでいました。
全部昭和天皇の戦争責任を問うものばかりで、むしろ昭和天皇を讃える本を探す方が大変だったくらいなんですよ。
若かった私には昭和天皇の「戦争責任」がよくわからなくて、今でもよくわからないよねという感じ。
一般人はみんな昭和天皇の事を敬って「日本のおじいさま」と思っているのに、なぜ本屋へ行くと、こんなに批判と悪口ばかりの書籍が並ぶのかなと思ってました。
そして今は秋篠宮家バッシングです。
ネットに書き込んだり、週刊誌の記者達はどうせ皇室がなんたるかなんて知らないし、関係ないし、実際、実生活には関係ないから平気で罵詈雑言が言えるんだろうと思います。
その昔は「古事記や日本書紀は全部嘘」論がまかり通っていた時代だったので、古代の天皇を全員なかった事にして、「天照大神」なんていないじゃんと悪口を言っていたのですが、今や「愛子様こそ天照大神」とか分けわからんことを書き込むわけですね。
同じ事を何度も書くのはどうかと思うんですけどね。
もし日本に天皇がいなかったら
確実に日本は朝鮮半島のように同じ民族が争う事になり、やがて中国に侵略されていたと思う。
天皇というのは、日本列島に住む人、そして渡来人も含めて、全ての部族の統合的存在で、その中心に伊勢神宮があり、天照大神を祀る天皇がいる。
天皇の役目は「鎮護国家」に尽きます。
日本の安泰の為に祈る。あらゆる手を尽くす。そういう存在です。
政治は主に政治家がやる。
日本にも部族同士の争いはあったのです。でもそれをやってると国が亡びると考えて平和的な方法を見出した。それが「天皇」という存在なのです。
元号は文化遺産
役所以外で元号を使う人はもういないけど、元号はその時々の祈りがこもっているものだし、時代を象徴する言葉です。
かつて中国にも元号はあったし、ヨーロッパにもあった。でも、今や日本くらいしか使わない。だから大事。歴史も考古学も知らない、必要ではないと考える人も多いですけど、歴史を知らないと世界で恥をかくし、その国独特の文化を持つ者は尊敬されます。
明治になって「1天皇1元制」になりました。つまり元号は天皇の人生そのものなんです。だからこそ、安易に退位してはいけないんですよね。
歳をとった、ボケた、歩けなくなった・・・そんな世俗的な事はどうでもいい。天皇というのは、それでも国の安泰、国民の幸せを祈る存在であるから。
今の天皇が尊敬されないのは、そういう「元号を背負った重み」を感じていないからでしょうね。
皇統は男系男子に限る
と、皇室典範に書いてあります。
みなさん「憲法9条」の改正にはやたら反対するのに、皇室典範の改正には「早く女性、女系天皇を認めろ」とせかす。これっておかしくないですか?
憲法9条はアメリカから与えられた思想で、日本潰しの条項です。これに縛られる日本を馬鹿にしているのもまたアメリカ。
しかし、そのアメリカも旧皇室典範から戦後の典範への変更はあまりなかった。
「皇統は男系男子に限る」という部分は変えなかったのです。
また、どこかの教授が「後桜町天皇」を例に出して、直系長子じゃないとダメ云々と書いていますが、教授の肩書がついているのにその知識量のなさに呆れます。
江戸時代の天皇の即位は常に吊り橋状態、いつ綱が切れてしまうかわからない状態での継承が行われて来ました。
後桜町天皇は嫡出の皇女ですが、非嫡出の弟宮が即位後、さっさと亡くなってしまったので仕方なく践祚。しかしそれは、次の天皇たる男系男子に繋げる為の中継である事ははっきりしています。
非嫡出だった弟君、桃園天皇はいわゆる皇后の「嫡子」とみなされたので、本来内親王宣下を受けない後桜町天皇も地位が上がっただけです。
結果的に桃園天皇→後桜町→後桃園→光格となるわけで、光格天皇は閑院宮家出身です。
後桜町天皇の実力が発揮されるのは、皇位から降りた後で「国母」と言われるようになったんですね。
次世代天皇は秋篠宮悠仁親王です
これは決定事項であり、「好き嫌い」「向いている」とかで言われる事ではありません。
「ふさわしい」かどうかで天皇が決まるのなら今上はいません。
綺麗だ、品がある、可愛い、人気があるでは天皇は務まりません。
22歳にしてやっと一人で雅楽鑑賞が出来るようになった内親王が、母親が祭祀を全く重視していない時点で、本来なら皇籍はく奪ものです。
何度もいいますが、天皇のもっとも重要な役割というのは「祭祀」です。
国家の為、国民の安泰の為にひたすら祈るのです。
その大前提があっての被災地訪問であり、赤十字であり、福祉活動であり、各公務であると言う事。
上皇夫妻が昭和天皇のすねをかじりながら、ブルジョワ的生活を謳歌したために、小和田雅子は「皇室に入れば贅沢できる」と単純に考えたのかもしれませんけど、守るべき伝統を守らない時点で失格です。
男子が生まれない皇太子家に遠慮して12年も出産を控えられていた秋篠宮家。
GOサインが出た時はすでに40近く。
しかもリスクを抱えてのご出産。そして日嗣の皇子はお生まれになったのです。
どこまでも愛嬌のあるお顔で、ちょっと細くて小っちゃくて泣き虫なこの親王をどれ程待ち望んできたでしょうか。
トンボが大好きで、ご両親からもお姉さま達からも愛されて、笑顔がとびきり可愛らしくて。
それなのにどうでしょ。
伊勢神宮や武蔵野陵を参拝する時はドキっとするほど大人びて、学者っぽくて、
神様も喜んで殿下をお迎えになっていた・・・・
大人びて、そんなに早く大人にならなくていいと思いつつも、殿下のめざましいご成長に日本にも希望があると思う私です。
今や立派な学者さんです。
あるべき皇族の姿を体現されているのが悠仁親王殿下。
18歳のお誕生日も、それから加冠の儀も楽しみですが、式年遷宮にはきっと大切な役割を果たされると思っています。
こればかりは「練習」してどうなるものではないので。
やがて来る、悠仁天皇の御代まで生きていたいものです。