畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

ワラビ栽培研修!?(その2)

2013-06-14 19:54:06 | 山菜

 さて、船山さんの案内で次の植えたばかりの「ワラビ畑」へ。
途中でもこんな「蕗」の栽培畑が目に付いたり、やはり山形って山菜の本場ですねー。


 誰かが目ざとく見つけ「あ、うちの方と違う、オオバギボウシだ」なんて大きな声。
魚沼で冬場の仕事として栽培するギボウシ「ウルイ」は小葉ギボウシだそうです。納得。


 この畑は二年目、いや三年目って言ったっけ。
まだ収穫するには心もとない、まばらな状況です。


 でもまー、いわゆる耕地整理、区画整備も出来上がり勿体ないような水田。
こんな立派な田圃で作った米でも、魚沼コシヒカリとは格段の価格差とは驚きです。


 これが植えて一年目のワラビ畑。
なんだかこれが本当にワラビが生え繁る畑になるのかなんて少し疑問も感じてしまいます。

 トラクターで中耕することを前提になんと畝幅は2.4メートル!
そして、株間は1メートルと言う事で、ざっと一坪に一株しか植えないと言いますから驚き。


 この一株が、やがて畑前面に広がり収穫の恵みをもたらせてくれるのだとか。
一年目は、畜養根の育成のため、添え木をして大切に育てていらっしゃいます。


 船山さん驚きの解説はまだまだ続きます。
「細いワラビの根を植えてもダメなんだー、やはり太い根のワラビで無いとね、種類が違うんだよ」

 この話を聞いて驚き、そして納得されていたのは旧入広瀬村でワラビ栽培に取り組んでいると言う人たち。
「そうかー、道理でいくら肥料をやっても太くならなかったわけだー、頭の悪い奴は勉強したって駄目なんだー」なんて(笑)。
こんな長年かかって習得したノウハウを惜しげも無くオープンするなんて、なんておおらかな人たちなんでしょう。

                       (続く)
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ワラビ栽培研修!?(その1)

2013-06-14 12:40:11 | 山菜

 昨日は朝七時出発で山形県小国町へ視察と県雌雄で出かけました。
メンバーは引率3名を含む個性豊か、多士済済の顔ぶれです。

 途中で休憩のために立ち寄った道の駅で気になるのはやはり山菜のお値段。
珍しい山菜が無いかとスベルべもうろうろ。


 ふむふむーなーるほど・・・。


 ちょっと興味は覚えたけれども、可憐なカタクリの生涯を知るだけに手が出ない。


 ワラビ栽培の現場を案内してもらいます。
アレッ?ワラビだから山だと思ったら田圃道を進みます。


 そうです、なんと水田水稲の転作として水田にワラビを栽培していたのでした。


 右のゴム長姿の姿も話も飄々としたオジーさん(失礼)がなんとワラビ栽培の先駆者。
林野庁長官賞もも受賞しているその道の大家なのでした。


 飄々としているけれど、創意と工夫に満ちた方で森林組合の組合長だか副組合長だかの肩書きも。
どの道も大家と呼ばれる人たちに共通しているのは淡々として穏やかな事ですね。


 遠く、雪を頂いた峰は「飯豊山」の一部だと言います。
まてよ、雪を頂いた高い山が見えるのはこちら魚沼も同じだぞ。


 フェーン現象気味で猛烈に暑い日だったけれども、参加者は真剣に質問したり、メモを取ったり。
でも、この船山さんのお話だったか、別の方の説明の中だったか、
「価格の良い魚沼コシヒカリの本場じゃないですか」なんて言われてしまいましたね。

 こちらのメンバーにも米作りの方が居て、直売所の米の価格の半分くらいかなー、なんて呟く方もおられた。
ワラビの価格を聞くと、ほぼその米を生産したと同じ位の面積当たりの収入のようです。

 と、なると、肥料代、農薬代が少なく労働力も少なくて済むと言うワラビは魅力が有りますね。
このワラビ畑は何年も続けて栽培したところで、次に植えたばかりの転作地に見学へと向かいます。

                      (続く)

 

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