さて、船山さんの案内で次の植えたばかりの「ワラビ畑」へ。
途中でもこんな「蕗」の栽培畑が目に付いたり、やはり山形って山菜の本場ですねー。
誰かが目ざとく見つけ「あ、うちの方と違う、オオバギボウシだ」なんて大きな声。
魚沼で冬場の仕事として栽培するギボウシ「ウルイ」は小葉ギボウシだそうです。納得。
この畑は二年目、いや三年目って言ったっけ。
まだ収穫するには心もとない、まばらな状況です。
でもまー、いわゆる耕地整理、区画整備も出来上がり勿体ないような水田。
こんな立派な田圃で作った米でも、魚沼コシヒカリとは格段の価格差とは驚きです。
これが植えて一年目のワラビ畑。
なんだかこれが本当にワラビが生え繁る畑になるのかなんて少し疑問も感じてしまいます。
トラクターで中耕することを前提になんと畝幅は2.4メートル!
そして、株間は1メートルと言う事で、ざっと一坪に一株しか植えないと言いますから驚き。
この一株が、やがて畑前面に広がり収穫の恵みをもたらせてくれるのだとか。
一年目は、畜養根の育成のため、添え木をして大切に育てていらっしゃいます。
船山さん驚きの解説はまだまだ続きます。
「細いワラビの根を植えてもダメなんだー、やはり太い根のワラビで無いとね、種類が違うんだよ」
この話を聞いて驚き、そして納得されていたのは旧入広瀬村でワラビ栽培に取り組んでいると言う人たち。
「そうかー、道理でいくら肥料をやっても太くならなかったわけだー、頭の悪い奴は勉強したって駄目なんだー」なんて(笑)。
こんな長年かかって習得したノウハウを惜しげも無くオープンするなんて、なんておおらかな人たちなんでしょう。
(続く)