畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載132「私が台所に入る訳」(その1)

2017-12-03 12:35:52 | 食べ物

        私が台所に入る訳(その1)

 

 若い頃、線路の除雪を主な仕事にした時代があった。

仕事の性質上、土曜、日曜が休みなどとは言ってはいられない。お天気任せ、空任せで休みが決まる。

子供たちとスキーに行くなどと言う事も中々適わない、不自由な日々だった。


 皮肉な事に、土曜日曜、祭日と言うと雪が降る。

人々がスキーで遊びに行く列車の運行も確保しなければならないのだ。

当然、休みは平日となる。一人で遊んでいてもつまらない。

そうだ妻と子供達が帰宅するまでに、料理をして驚かせてやろう。

生来の食べ物好き、悪戯好きに、そんな動機も加わり料理に精出す事となった。


 NHKのあのリズム感溢れるテーマ音楽に乗って始まる「今日の料理」も決まって見た。

番組を見終わってから買出しに出かける。


 帰って来た家族の驚く顔と、喜んで食べてくれる様子が嬉しかった。

妻の家事量の低減と、健康を考えた食事作り。

私も賭け事には人に負けずに手を出していたのだが、そんな事に現を抜かすより料理は余程ましではないか、

と考えるようになった。

               (続く)

 (地元紙「越南タイムス」への連載もとうとう132回目となりました。なんと今回からは食べ物のおはなしです。

食べ物の事を美味しそうに書けるかどうかで、書き手の力量も問われると言います。少し緊張ですね。)

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儲けものの一日(その2終わり)

2017-12-03 05:38:38 | 暮らし

 儲けものの一日の締めくくりは落ち葉拾い。

毎年落ち葉を拾う、廃道に近い今は通る人もいない旧道を少し下り目的地へ。

 

 アメリカンレーキを使って落ち葉をかき集め袋へと詰める。

大容量なことで便利で有り、「種蒔き培土」「ポット用培土」の袋を主として詰めるのです。

 

 でもね、落ち葉を拾い集める前にニンジン畑を見るとまだ残りが沢山見える。

思わず、そちらニンジン採りを優先し、採った結果はコンテナ1箱でしたね。

 

  うーん、20キロ近くあるのかなー。

とにかく、喜びの儲けもの。宝くじに当たったようと言えば、大袈裟か。

 

 帰って、スベルべママは夕食準備です。

落ち葉の袋を農天市場の建物の中に収納してから、ニンジン洗い。

 落ち葉の用途は、来春の芋床「温床」用の発熱発酵剤ですよ。

止める止めるとは言っても、農業そのものを止めるわけには行きませんからね。

           (終わり)

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