夏になると太く、長く成長し収穫の時期になる。
ルバーブ(その2終わり)
ルバーブのジャムを作るのは難しくはない。葉を除いた太い茎を短く切り、鍋に入れて応分の砂糖を掛ける。しばらくすると、砂糖の浸透圧で水分がにじみ出てくる。火にかけるタイミンクだ。どんな種類のジャムつくりにも共通するが、火に掛けたらガスコンロの前を離れてはならない。煮詰まって水分が少なくなると、焦げ付きやすくなる。せっかくのジャムが焦げ臭くなっては元も子もないというやつ。
焦がさないことだけを考えたら、短い時間で材料のルバーブからは考えられないような、程よい酸味の美味しいジャムが完成する。どんな味かとあえていうと、梅ジャムに似ているかな。
ジャムをお湯に溶かして飲むという楽しみ方もあるのだが、これはルバーブの場合、少し落胆するかも知れない。ねっとりとした、ジャム特有の姿は消え、繊維質だけがお湯の中に漂うようになるのだから。
(終わり)