これは葉の広い普通のエンツァイ。夏場の緑野菜に役立ちます。
エンツァイ(その2終わり)
味もサラダエンツァイで説明したように気になる外来野菜の癖も無くて食べやすい。代表的な食べ方としては炒め物かな。ニンニク風味、味を効かせて少量の豚肉などと炒めたら美味しい。これも欠点としては、アクが出るのか、黒っぽく仕上がってしまうこと。
でも、何かの文章に有ったが、「そのアクも旨味」と言う表現があって納得。
農天市場と言う名前の自前の直売所にも並べたものだ。なにしろ、売り場のすぐ近くで栽培しているから萎れたらすぐに補充できたのだ。
ある日、かなり年配の男性が、子供と思われる人の運転でお見えになった。「エンツァイ」を見て、懐かしそうにつぶやいた。「昔、南方戦線にいた時にみたなー」なんて言葉を聞き逃さなかった。聞いてみると、あちらでは田圃や道路わきの側溝などにいくらでも生えていたと言う。もう南方戦線で戦争に参加された方などは居ない時代になったのだろうか。
(終わり)