ようやく伸び始めたエンツァイ。これは葉が細いからサラダエンツァイ。
エンツァイ(その1)
「エンツァイ」「エンサイ」「朝顔菜」「空心菜」などと呼ばれ、夏の青物野菜の不足する時期に重宝する野菜がある。中国野菜などと説明して種が売られていることもあるが、実はインドネシア、タイなどの東南アジアが原産地だ。サラダエンツァイなどと言う種類もあり、細葉のそれはなるほど生で食べてもクセを感じさせない。
「朝顔菜」の由来は、その白くて大きい花の姿が、朝顔に似ているからか。ちなみに種も朝顔の種にそっくり。そして「空心菜」の名前も即物的で分かりやすい命名。茎の皮が薄くて、芯が空洞なのだ。
作り方も簡単で、原産地の特徴か暑さにも強くて枯れることもない。ただ、欠点としては収穫後の扱いが難しいところ。いや、難しくもないのだが、なにしろ萎れやすい。そんなところから、店頭用に出荷するまでには至らなかったのだが、何か一工夫したら長持ちするのかもしれない。
(続く)