これは乾燥状態のヤーコンです。
ヤーコン(その1)
先年十七回忌を終えた父が元気だったころの話だから、ずいぶん昔の話になる。親子ともども好奇心の強い性格で、父はカタログで「ヤーコン」なるものを見つけた。
「生で食べたら梨のよう」なんて宣伝文にも釣られたのだろう。初めて挑戦するにしては結構多い種芋を取り寄せたように記憶している。
作ってみると分かるのだが、中々ユニークな形をした葉が茂る。全体の立ち姿はダリヤに似ている。いや、その出来上がった地下茎の大きなヤーコンもダリヤの芋に似ていなくもない。
なるほど、薄切りにして食べてみた初収穫のヤーコンは、歯触りは梨に似ていなくもない。
(続く)