酒造り唄に使う仕込み樽が見えます
ある日の演目です
サンドコンサート(その3終わり)
印象に残っているのはさすがに造り酒屋の会場と思わされた「酒作り唄」だった。何回も使われてきたのだろうか、大きな酒仕込みの桶を半分に切断したかのような模型が会場に据えられ、ササラでその桶を洗う際に歌う唄から、仕込んだ酒を掻き回す際の唄まで、朗々と唄われたのだった。しかも、小千谷在住の音楽家がその酒作り唄を採譜して弦楽用に編集されていたのにも驚いた。
比率的にクラシックが多いのだけれど、「映画音楽の主題歌」もクラシックには疎い私にも分かりやすくて良かった。そして、見てその内容に泣かされた「鉄道員(ぽっぽや)」の主題歌が演奏されると、高倉健演ずる孤高の駅長の姿が瞼に浮かび涙が湧いてきて困った。
しかし、もっと困ったことはその涙も吹ききらないうちに長岡のケーブルテレビ「NCT」にインタビューされたこと。眼鏡を直すふりをして涙をそっと拭ってごまかしたのでした。
(終わり)