畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

「ネギニラ」ってご存知?「なかみどり」ってご存知?

2012-05-04 05:20:56 | 野菜

 先日、JAの職員が少し仰々しく、たった一つの箱を配達に来ました。
実はAコープの直売コーナーに出品する仲間たちで、春の種物を勉強し、仕入れをすると言う会合を開きました。
その際にゲストとして参加した種苗屋さんを通じて、取り寄せを依頼したのがこれだったのです。


 「サカタ」のカタログを見た際にも興味を奪われましたが、こんな宣伝を見たら作りたくなりますよね。
って、そんなことを感じ、そして思うのは物好きでは人後に落ちないスベルべだけか(笑)。
「ネギ」と「ニラ」の交配種なんて有りうるのでしょうか、いや、有るから売り出されたのでしょう。


 「サカタ」さんが売り出しているけれど、元は「日光種苗」さんでしたね。
「ネギ」と「ニラ」の双方の良さを兼ね備え、花も食べられるって、こりゃ優れ物ですよ。


 まだ請求は届いていないけれども、カタログでも安くは無かったから、それに手数料をプラスすると・・・。
もっと欲しかったけれども価格をにらんで、この六株だけを購入しています。

 食べ方、調理例に魅力を感じるのだけれど、栽培の難点は種での増殖が不可能なこと。
株分けで増やすしか方法が無いと言うのです。

 今年本格的に挑戦するさつま芋「安納芋」でも無いけれど、増やすには難しい要素が有りそう。
この新品種ネギニラの商品名「なかみどり」は株分けで増やすしか方法は無いと言うのです。
今年は、株の育成と増殖に期待を込めるしか方法は有りませんね。

 皆さんに、食べて頂くまでにはしばらく時間がかかりそう。
「美味しいものは忘れたころにやって来る」になるのかも知れませんね。
でも「なかみどり」の名前を見たら、スベルべの事も思い出して下さい(大笑)。
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初山!初ゼンマイ!(その2終り)

2012-05-03 05:10:13 | 山菜

 何時春が来るのかと半ば本気で心配した冬だったけれど、四季の変化は嫌でもやってくる。
斜面にこんな可憐な「雪椿」の赤い花を見つけましたよ。


 上に空が見える山頂付近から崖下めがけて懸垂の要領で下る。
まだ誰一人としてこの場所には入った形跡が有りません。


 「カタクリ」の花とゼンマイの共生です。
そう、お花畑の中にもゼンマイは出てているのです。


 ゼンマイが畑のように揃って出ている所に到着。
ここも毎年訪れる場所だけれど、足跡はカモシカのものだけで人の形跡は無し。


 木の間越しに農天市場が見えます。
農天市場の右隣りにはビニールの簡易温室、そしてその間にさつま芋の芋床も見える。


 さて、大分背中も重くなってきたし、そろそろ帰る事にしましょう。
そう、一時間余りの時間で10数キロのゼンマイが収穫できましたね。

 でも、ゼンマイの大変なところは、先ず頭の綿毛を取り、茹でなければならない。
結構その茹で方が難しくってね、茹で方で仕上がりが違ってくるのです。


 右の緑色のものが茹であがったばかりのゼンマイです。
大鍋に沸騰させたお湯で数分かな。注意深く気泡が湧き立つのを待ちます。
時間を測れば良いようなものだけれども、ゼンマイの太さでも微妙に違いますからね。


 さて、ここからがまた大変な仕事で、丁寧に揉みあげなければならない。
繰り返し揉むことによって、食べるときの食感が違ってくるのですよ。

 さて、昨日まで三日間、ゼンマイを採り続けています。
まずマックスの朝の散歩を済ませ、朝食ののちに身支度を整えて出発。
近年はゼンマイ採りに励むお母さんたちが減って、結構山は豊富に採れるようになった。

 毎日おしゃべりをしながら散歩をするお母さんたちが増えたけれど、
余計なお世話ながら、山に入ったらダイエットにもなるし、美味しいゼンマイは手に入るし、
一石二鳥だと思うけれども、ま、ゼンマイ採りのライバルが増えるから勧めない事にしましょう(笑)。

 パートも三月末で終り、気ままな毎日で、毎日が日曜日どころかゴールデンウィークです。
けっしてベストの暮らしとも思わないけれど、ま、健康なベターな暮らしで有る事には違いない。

                     (終り)
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初山!初ゼンマイ!(その1)

2012-05-02 05:09:50 | 山菜

 インフルエンザはほぼ完治。我慢できずに一昨日は初山に挑戦。
ほら、ご覧ください、あの深い雪に覆われていた山の斜面も緑色に染まって来ている。

 ま、私だけかもしれないけれど「山がゼンマイ色になる」なんて言います。
初日は恒例として、左の斜面に取り付き、一旦雪渓に降り立ってから正面の壁を登る。


 ほら、有りましたよ、有りましたよゼンマイが。
最高到達点にはカモシカの足跡が有ったけれども、なんだか逡巡したような感じだったなー。
つまり、カモシカもためらいを見せるような、地肌の滑る斜面だと言うこと。


 でも、上から下りたらしい人間の足跡も二、三個所有ったなー。
これもおっかなびっくりって感じで腰が引けていましたね。


 これだけの斜面は、そりゃ、少しは怖いですよね。
下を見続けたら、足がすくみ動けなくなっちゃいますよ。


 遥か下方に農天市場の建物が見えます。
まだ水田には雪が見えるけれども、今朝、五月二日にはほぼ水田も全面が出てきましたよ。


 中越地震の影響で崩れ、昨年の水害で崩れ、深い雪で雑木が根こそぎ抜け山は荒れる。
魚沼層って呼んだかな、柔らかな泥岩の丘陵地はこうして毎年崩落を繰り返します。
でも、ゼンマイや独活の山菜は、しぶとくその生命力で耐え、生き残っているのです。

                  (続く)
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赤い芽~青い芽~♪

2012-05-01 04:44:47 | 野菜

 連日の気温上昇にさつま芋の温床「芋床」も盛況を見せ始めた。
この少し赤黒いような、少し不気味にも見える物はなんだか分かりますか?


 昨年も少し作ったから、驚きませんでしたがこれが「安納芋」の芽ですよ。
鹿児島、特に屋久島などで特産とされ、糖度が素晴らしく高い貴重なさつま芋です。


 昨年はお二方から合計7本の「安納芋」種イモを頂いて、
50本ほどの苗を作りためしに植えてみたが、掘る際は胸が高鳴りましたね。

 そして、収穫した「安納芋」は売ることはもちろんの事、食べることも我慢して、
これだけの数量を種イモとして保存していたのでした。 


 ま、何が普通って言うことも無いけれど、これはごく一般的なさつま芋の芽です。
種類はこれも結構貴重な「玉乙女」ですね。


 この「玉乙女」も量的には「安納芋」にも負けてはいません。
この二種類はさつま芋を「ホクホク系」と「ベトベト系」に分類したならば後者の方です。

 焼き芋にしたら、もうそのまんま「芋ようかん」ですよ。
掘り立てで糖度が16度を越え、保存によって澱粉の糖質化を図るとなんと40度を越えるとも。

 この甘い、甘い「安納芋」と「玉乙女」の焼き芋で乙女たちのハートをとろかそう。
なーんてのが、スベルべの作戦、じゃなかった夢ですよ(大笑)。
「赤い芽~青い芽~見える芋床に~♪」なんて鼻歌も古いけれどもねー(笑)。

 さて、本日でインフルエンザに罹患後10日が経ちました。
昨日は、むずむずする気持ちを抑えかね「初山」ゼンマイ採りに出かけました。
ま、試運転にしては上々のムシロに広げて二枚分のゼンマイ(10キロくらい)を採ってきました。
ほぼ、身体は全快と言っても良いようです。

 インフルエンザで断ってしまったケーブルテレビ『魚沼農業日記』の収録も、
今日は本格的撮影、収録の初日を迎えます。
お待ちかねの皆様、ご期待下さい。って待っている人もいないかな(大笑)。
コメント (4)
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