浮世絵研究者の津田は写楽が誰だったのかに触れた一文を発見する
かつての研究室の先輩国府とその妹冴子の協力を得て調査し 論文をまとめあげるが
西島教授が自分の名前で発表することとなり 野心家の吉村から弾き出される
それを知った国府は彼なりの正義を追及する途中 ひき逃げ事故で死ぬ
人柄の良い小野寺刑事と事件を見直し始めた津田は 自殺と見えた浮世絵研究者 嵯峨の死も
火事による西島教授の死も
写楽騒動で儲けようとした男達の仕業だったと読む
美術 骨董の世界は底が知れない
妖怪めいて恐ろしい
これが好きーと百科事典か せいぜい美術館で眺めるあたりが 安全かもしれない
欲が絡むと あなおそろしや
写楽 北斎 歌麿
広重
名だたる絵師を冠した高橋克彦氏の作品を読み返していこうと思います
歴史に殺人
いずれの謎解きも興味深いです