全ての人がそうなるわけではないけれど 年老いれば少しずつ物を忘れる
子供の顔もわからなくなり話している相手との関係もわからなくなり 自分の名前すらわからなくなる
自分の家で暮らしているのに 何処かへ帰ろうとしたり 住んでいる場所から彷徨い出て行方不明になったりもする
それは脳に原因があると・・・・・
アルツハイマー症の研究で効果あるフェニックス7-人工万能幹細胞をつくりあげた篠塚幹〈しのづか かん〉と秋吉鋭一〈あきよし えいいち〉のシノヨシコンビ 二人の研究者
研究には金がかかる
様々な人間の思惑が絡む中・・・・・アルキメデス科学研究所の所長となった篠塚
しかし問題は国内ばかりか国外にも山積で
アルツハイマー症発症の予感持つ氷川は自身の為にもこの研究の後押しをし また人間への実験にも及び腰がちな日本からアメリカとも手を結ぼうとする
そして行方不明となった徘徊老人が遺体で発見される・・・・・
しかも行方不明時より栄養状態も改善されての死
これは何を意味するのか
疑問持ち調べ始めた刑事の母も行方不明となって
余命僅かな天才研究者
成果を出すためにしてはならない「実験」を始めた男
人を救いたいために始めた研究だった・・・・・
そこまでの悪人はいないのだ
それでも罪は罪として裁かれるべきか
ぼけて死にたいと思う人間はいないだろう
家のことを綺麗に片づけ 何事もきちんとしていた人が 何もできなくなり
トイレも自分では行けなくなり おむつになり歩けなくなり 自分のこともわからなくなる
記憶が消えていくのだろうか
話す言葉も短くなって・・・・・
老人介護
解説はコラムニストの香山二三郎さん
〈コメント欄は閉じております ごめんなさい〉