夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

あさのあつこ著「星に祈る おいち不思議がたり」〈PHP文芸文庫〉

2023-10-01 20:51:06 | 本と雑誌

 

 

産まれた時に母親は亡くなりー取り上げてくれた医師・藍野松庵に育てられた娘おいち

松庵の亡き妻お里の姉で裕福な商家のお内儀おうたも おいちを気にかけ やれ晴れ着だの縁談だのと世話を焼いてくれる

おうたには実の子供が無くて おいちが可愛くてしかたないのだ

松庵とおいちの暮らす長屋に来ては 松庵と漫才のような会話の繰り返し

それはどちらも互いに心を許しているから 軽口もきけるというもの

 

死者の声が聞こえる 姿が見える

もしくは関わったものたちの何かの場面が浮かぶ

助けを呼ぶ声が・・・

そんな不思議な力があるおいち

これまでも危ない目にもあってきた

本所深川界隈あたりを仕切る凄腕の岡っ引き「剃刀の仙」こと仙五郎親分とも おいちは事件に関わることもある

長崎へ勉強に行っていた おいちの兄の田澄十斗〈たずみ じゅっと〉が江戸へ戻り 松庵のもとで更に医師の経験を積みたいと願う

十斗はまた おいちが願う医師の道へ進むために医塾へ通わないかと勧める

夫も医師であった石渡明乃が始めようとする場所には 医師になろうと志願しているお美代にお喜世という女性がいた

 

この「おいち不思議がたり」第一作からずうっとおいちに想いを募らせてきた新吉が遂に遂に・・・おいちに一緒になってほしいと

そしておいちは「はい」と答えるのだ

孤独なおいたちの新吉だがまっすぐな人間に育ち かざり職人として 遂には親方から店を譲っても・・・と腕をあげて見込まれるようになっている

これまでも新吉は炎の中からおいちを救い出したり おいちの為には自分の命などーそういうところを見せてきた

シリーズ第五作目にしてやっと新吉の想いも報われたのだ

 

おいちが手当した老女が行方不明になり 後に無残な躯となって見つかり 仙五郎から他にも行方知れずになっている人間が3人いてと教えられたおいち

その3人も惨い躯となり見つかった

十斗は思いだす 長崎でも似た噂があったこと

消える人間 そして酷い状態の躯

 

男に負けたくない

見返してやりたい

そんな思いから間違ったひとでなしの方向へ進んでしまった医学を志す女がいた

人を救うためのはずが 人を殺して・・・実験道具にして

 

このシリーズでは 藍野松庵とおうたのやりとりも楽しいです

本文より

《「〈中略〉ー香西屋〈おうたの夫が店主の店〉が贔屓にしている料理屋のお重をあたしがご馳走してあげるって、言ってるんですよ

あ、もちろん あたしとおいちだけじゃなく十斗さんの分もありますよ」

「義姉さん、わざとわたしの名を飛ばしましたな」

 

「松庵さん?あら、ごめんなさいよ。

松庵さんのことなんてまるで頭になかったわ。

ほほ。ほんと気の毒になるぐらい影の薄い男だからねえ」

「義姉さんが勝手に薄めてるんじゃないですか」⦆

なんてやりとりがあちこちにちりばめられています

 

そして事件が無事に解決し めでたく新吉とおいちの祝言も決まります

おうたも松庵も おいちの花嫁姿が見たいのでした

掃除は苦手だと言うおいちに新吉は言います

「おれは、おいちさんに掃除をしてほしいわけじゃねえんで。

けど、守ってもらいてえことはあります」

「親分の話を聞いていて〈おいちが下手人に刃物を突き付けられてさらわれたこと〉

心の臓が縮みました。だから」

「死なないでください」

「何があっても、おれより長生きしてください。それだけです」

職人として己の腕を磨き ただ おいちが一緒に居てくれたらーそれ以外は求めない新吉

そして 次作へと続いていきます

 

シリーズ次作品です↓

医塾に通い、医者を目指しつつ、女としての幸せもつかみ取ろうとするおいち。そんなおいちの祝言の日に事件が……。浦之屋という商家で、毒物混入事件が起きたのだ。おいちは、祝言の席から浦之屋に駆けつけ、父・松庵らとともに、苦しんでいる人達の手当てに奔走する。そして、浦之屋の若旦那の乳母が服毒死し、菖蒲長屋の元住人の巳助が犯人として名乗り出る。この世に思いを残して死んだ人の声を聞けるおいちは、巳助が闇に呑み込まれていく姿を見てしまい、事件の裏に何かある、と思い、真相を突き止めるべく動き始める。やがておいちの身体に異変が……。父の手伝いと勉強、そして家庭をもったおいちは、大切なものや人を守っていけるのか。シリーズ累計35万部突破! 人気の青春「時代」ミステリー第六弾。
〈本の内容紹介文より〉
 
 
このシリーズをこれまで読んだ感想はこちらに↓
 

いよいよ10月ですね

2023-10-01 09:15:18 | 子供のこと身辺雑記

昨日は 午前中に雑用片づけ 終われば丁度昼時だったので長男と近所のお店で食べてきました

大きなエビフライがね 食べたかったんです

そしてミックスジュース

喫茶店のミックスジュース 時々飲みたくなります

要は大きなエビフライとミックスジュースがあるのが このお店にした理由・笑

子供も同じ選択でした

ご近所の明日香さん かき氷は2時からのみ

メニュー写真のイチゴミルクがとても美味しそうだったので残念

また次回 午後2時目標に何か用事を作って出かけましょう・爆

 

 

最近 作ったものから

ポテトグラタン さつまいもとインゲンと牛肉の煮たの 

秋なので炊き込みご飯など

亡き母の好物でもあったので仏壇にもお供えを

具はしめじ 椎茸 ごぼう にんじん 枝豆 蒲鉾 鶏肉

 

 

牛スジ肉を煮たの

圧力鍋で下茹で 柔らかくしておいて別な鍋〈24センチのストウブ鍋愛用 とろとろに煮えます〉で 酒・味醂・砂糖・醤油などで甘辛く味付けします

あとは気長にことことと


好事魔多しーとは言うけれど

2023-10-01 08:55:32 | ちょっとヒイキの引き倒し?!

花組二番手中に主演舞台もあり それが素敵に楽しい作品でこのままトップスターになったら どんな作品を拝見できるかとっても楽しみにしていた

ーけれど そこから宙組二番手として組替え

その後 花組では三番手スターだった方がトップスターになった

しかし彼女はめげずに宝塚歌劇団で最初に配属された星組で一期上だった真風涼帆さんを支え続け

漸くー今年6月12日宙組でトップスターに就任

別箱お披露目作品は「エクスカリバー」

それも無事に千秋楽を迎え 大好評につき来年の再演も決定

そしていよいよ宝塚大劇場でのお披露目舞台「パガド」「スカイファンタジー」9月29日より開幕

29日と30日の舞台はいずれも大好評のうちに終わり

ここまでは順調だったが・・・・・出演者に体調不良者が多数出て10月1日の舞台は上演中止と発表があった

 

この前日に宝塚歌劇団絡みで暗いニュースが流れており

もしかしたらその影響もあるのかもしれない

 

早速噂は色々流れている

またこういう悪い噂は流すのが好きな馬鹿も世の中には残念ながら多い

根も葉もないデタラメを嬉し気に得意がって そして人を貶める

余程不幸な人生を送ってきた人なのだろうが

 

新生宙組の舞台が一日も早く再開されますように 心より祈っております

宙組組子の方々 どうか心を強く持って頑張ってください

ショーでの芹香斗亜さん

カリオストロ伯爵に」扮した芹香斗亜さん