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本当に心の底から幾年も待ち続けた芹香斗亜さんのトップスター就任
そのお披露目の別箱での舞台
待ちに待って届いたブルーレイ
届いてから繰り返し観ておりましたが・・・
本来なら大劇場でのお披露目で10月・11月と とても祝祭月であったはずなのにー
そこはとにかく残念でなりません
宝塚歌劇団は 前トップスター真風涼帆さんの退団前より 某週刊誌の意地悪いネタにされ 宝塚歌劇団を見出しにして記事を書けば内容はともかく売り上げが上がるのか あれこれ書かれておりました
その記事を読んでこれこそ真実と思い込み え あのスターさん そんな人だったのーなどと軽挙妄動に走りブログやX〈旧ツィッター〉などに姦しく書かれる方も
退団前に真風さんが舞台でこの記事を否定したことも某週刊誌さんは「笑いものにされた 今に見ておれ」などと恨みに思ったのでしょうか
そして宙組の芹香斗亜さんと春乃さくらさんのトップコンビ宝塚大劇場お披露目の舞台が始まり
ニュースによれば この舞台に出ていた宙組の方が自殺らしい死に方をなさいました
死の理由・原因は明らかにはなっておりません
が これを某週刊誌さんは 以前に自分たちが出した記事
宙組の中での「いじめ」が原因であると決めつけ なかなかな「読み物」を連発しておられるそうです
汚らわしいので私は読みませんし眼も通したいとは思いませんが
宝塚歌劇観劇ブログなど書かれている方々が記事になさっています
おおかたの方々は冷静に事の推移を見守っておられますが 中には週刊誌記事こそ真実と思い込み これまでとは掌返しな事を書かれる方々も
ああ こんな方々であったのか と そこも残念ですが
本当なら 大劇場の舞台映像ブルーレイもそろそろ予約販売される時期でもありますのに
宙組の公演は中止のまま
公演もできずに宙組の方々は針のむしろに立たされております
あれこれ週刊誌に書かれて 疑心暗鬼 道を歩くのすら恐ろしいと追い込まれてしまっているかもしれないと思います
週刊誌記事による被害者がこれ以上 どうか出ませんように・・・
これまで自分たちを応援してきてくれた方々が 週刊誌記事を鵜呑みにして 面白おかしくあさましい悪口雑言並べていたりしているのですからね
宝塚歌劇団は 何が起きたのか調べているところ
まだ何もわかってはいないのです
さて「エクスカリバー」は 6世紀を舞台とするアーサー王の物語
アーサー王と円卓の騎士
湖の騎士ランスロットとアーサー王の妃のグィネビアの道ならぬ恋などは 様々な舞台や映画でも扱われてきた題材です
新たな解釈・設定で描かれる今回の舞台では
ランスロットはアーサーと家族のように育った兄貴ぶん
マリーンが聖剣エクスカリバーを与えたウーサー王は この剣を得たことで暴虐の限りを尽くし 若く美しい人妻への欲望を抑えきれず マリーンに命じてその体を手に入れます
こうして生まれたのがアーサー
ウーサー王に見切りをつけたマリーンは ウーサー王から取り上げてアーサーを高潔なるエクターに託しました
エクスカリバーもウーサー王から取り上げ 岩へ突き刺します
このエクスカリバーを抜く者こそ王になる者だと
ウーサーの死後も絶え間なく戦いは続き 人々の暮らしは死と隣り合わせ
時は流れて アーサーはエクターの愛を存分に受けて健やかな青年に育っておりました
そこに現れたマリーンにより アーサーは自分の出生の理由と己の義務と立場を知らされます
受け入れられないアーサー
いっぽうその頃 サクソン族の恐ろしい王ウルフスタン率いる軍勢が近づいてきておりました
ウーサー王の娘のモーガンが幽閉された修道院も襲われ 皆殺される中 モーガンは言います
「自分を殺せば 損をするのはあなたがた」
何故なら自分はウーサー王の娘 その居城へとあなたたちを案内できるのだと
幼い頃 マリーンの教えを受けたモーガンは ある儀式でどちらか片方が死んでも残る片方も死ぬーそんな契約をしておりました
自分が殺されたらマリーンも死ぬことになる
この時のモーガンは必死だったのです
ここを出て生きてマリーンに会いたい!その望みだけ
養父エクターにも諭され 岩からエクスカリバーを抜いたアーサー
ランスロットはアーサーに死ぬまで彼を一人にはしないと誓います
新しい王の出現を祝い喜ぶ人々
祝福された新王の出現の噂を聞き駆け付けたのは美しいグィネビア
彼女は自分も戦うのだと そしてこういう国をつくってほしいと願いも持っていました
その夢にランスロットとアーサーも惹かれます
普段の彼女の姿を知りたいとランスロットはアーサーを誘い偵察に
そこへ現れ女性たちに襲い掛かったのはウルフスタンの息子アスガル率いるサクソン兵たち
ランスロットとアーサーは女性たちを守り戦い アスガルを退けますが サクソン兵は武器に毒を塗っており アーサーが負傷します
自分を救うためにアーサーの命が危なくなってしまった
神に祈るグィネビア
その姿に 自分のことは彼女の心の中に無いと気づくランスロット
ー諦めるしかない恋ー
アーサーとの戦いで深手を負ったアスガルはウルフスタンに相手はアーサー・ペンドラゴンだと伝えました
その言葉を聞いてモーガンの表情が変わります
アーサーは死んだはず
だから自分は父親に虐待され 地獄のような修道院に閉じこめられたのに
マリーンは自分を騙していたのかと
マリーンは自分を見限り 自分よりもアーサーを選んだのか
自分は王と王妃の間の正当な血筋の者なのに
自分こそが王位にふさわしいのに
魔力と欲望で生まれたアーサーが王になってしまうのか
マリーンの力とグィネビアの看病で死の淵より生還したアーサー
誰もが平等な円卓で・・・迫る敵を退け理想の国をつくろうと
そこへモーガンが現れ マリーンへの恨みの言葉を吐く
異母姉モーガンに これからは幸せにと言葉をかけるアーサーに一旦憎しみの表情は揺らぐが マリーンの言葉に再びモーガンの心は凍り付く
アーサーを滅ぼし マリーンを取り返す
息子を喪ったウルフスタンはアーサーへの復讐の思いを滾らせていた
王位について結婚式で サクソン兵の放つ毒矢がアーサーを狙い 気づきアーサーを庇ったエクターに当たり・・・その毒でエクターは落命
これまでの気弱で穏やかな表情は消え 憎悪に燃えるアーサー
ランスロットが止めるのも聞かずに エクターを射殺したサクソン兵を斬り殺す
養父エクターを喪った苦しみから抜け出せないアーサーの心の隙を突き 彼を操ろうとするモーガン
アーサーの心に寄り添えず苦しみ傷ついているグィネビアとランスロット
ランスロットは封じ込めたはずのグィネビアへの想いにも苦しんでいた
モーガンに呼び出されたアーサーは 抱き合うランスロットとグィネビアを見てしまう
モーガンが使う魔術に操られた二人だったのだが
激高し「跪け」と叫ぶアーサーだが 二人の命を奪うことはできず
キャメロットからの追放を命じる
マリーンにこれが自分の運命だったのか 独りになることが
信じる相手から裏切られてー
自分は息子としても 友としても 夫としても 王としても 失敗したのだなと言うアーサー
マリーンはアーサーこそが自分の感情のなかで人々を切り捨ててしまったのだ
王は赦しを与えることができる
人を赦し自分をも赦すのだと
そしてアーサーがモーガンに操られていたのだと話す
だけどアーサーは グィネビアとランスロットを殺さなかった
ウーサー王なら二人の命を奪っていただろう
アーサーは自身でモーガンの呪いを断ち切ったのだと
〈モーガンのことは〉
それは わたしにお任せください
アーサー あなたはエクスカリバーで この地を守る それが運命
その事は忘れないでいてください
この場面は幾度観ても心に刺さります
何故ならこの時 既にマリーンは死を覚悟しているのです
だからこの言葉「アーサー あなたはエクスカリバーでこの地を守る それが運命
その事は忘れないでいてください」
これはマリーンのアーサーへの遺言です
マリーンへの執着から逃れられずにいるモーガン
マリーンは モーガンの心を解き放つために己を犠牲にするのです
アーサーの姿となりモーガンの前に現れたマリーンはモーガンに刺されました
モーガンにマリーンは言います「わたしは あなたのものだ」
マリーンに抱きしめられて喜びの表情のモーガン
「わたしには あなたしかいなかった」
誰も自分を愛してくれなかった
父は冷たく自分を虐待
マリーンだけが自分をかまってくれた 色々教えてくれた
ずっと一緒だと言ったのに
いなくなってしまった
ずうっと待っていたのに
マリーンとモーガンは居なくなり
アーサー率いるイングランド兵とウルフスタン率いるサクソン兵との戦いが始まります
追放されていたグィネビアも駆け付けひそかに弓矢で剣でアーサーを守ります
ランスロットもアーサーと背中合わせで闘い 恐るべきウルフスタンの攻撃からアーサーを守り身代わりに自分が斬られました
ウルフスタンを斃しとどめもさしたアーサー
王を殺されサクソン兵は敗退
自分が死ぬまでアーサーを一人にしないと誓った だから戻ってきた
グィネビアはアーサーを愛している
ランスロットは苦しい息の下で伝えます
この戦いが終わったら二人を赦すつもりでいたんだと話すアーサー
兄貴 兄貴死ぬんじゃない 死んではだめだ
ランスロットが死んで グィネビアに戻ってくれるよう伝えるアーサー
自分はもう赦しているーと
グィネビアは自分を赦せない だからアーサーを護る兵を育てることにする
それが自分のアーサーへの愛だと
独り 険しい崖を上り エクスカリバーを掲げるアーサー
イングランドの王として生きるために
まあ 大雑把に〈色々抜きました・笑〉 そんな物語なのですけれど
〈宙組のことを色々悪く好き勝手書かれているこの状況で〉
歌われる幾つかの歌の歌詞が 心に刺さります
ー信じていた世界を奪われ 居場所はどこだろ
疑いの目をはらせるだろうか
疑いの目を必ず晴らすー
宝塚歌劇団には 悪意しかない記事の為に傷つけられている歌劇団所属の人々へ向けられてしまった「疑惑」を晴らし 何よりも守ってあげてほしいと思います
笑顔を取り戻してあげたい そう願っています
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